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Update 2015-02-28

コアラブ!




俺と巫女と和の神




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コアラブ!-第1章-Page9
 そして放課後、オレたちが連れられて行ったのは『131_lab』と書かれた部室だった。
「ここは部員が全部卒業して廃部、で今日からコアラ部の部室なわけ」
「第一三一師団とかって戦争モノで聞いたような気もするけど、何やってた部なんだ?」
「見れば分かるわ」
 言音は持っていた鍵で扉を開けた。
 ……わっ、こりゃひでぇ、腐ってやがる。
 その教室半分ほどの大きな部室はBLモノで埋め尽くされていた。なるほど131_をくっつけると、BLになるってことか。当然、桃香はどん引きだ。
「この腐海処理もあたしに一任されているわ、どうする?」
「だったら巨神兵呼ぼう」
 彩萌に電話で事情を説明して呼び出した。ちょうど料理研究部の部活が終わったらしい。
 ほどなくして青き衣をまとった、いや紺色セーラー服の彩萌が来た。
 部室に入るなり彩萌は目の色が変わる。それは獲物を見つけた猛禽だった。オレは指示されたものを持って行き、彩萌が判定して保管、売却、焼却を決めていった。ちなみに、保管場所というのは彩萌の部屋なので、後でオレがうちまで運ばないといけない。
 てきぱきと作業は進み、一時間ほどで終了した。売却は後で言音がネットオークションに出して、売却益は部費にするという。
「なあ彩萌、何でこれって燃やすんだ? 売ればいいじゃないか」
「燃やすしかないよ」
「だから何でだよ、大ババさま」
 自分で偶然振った元ネタを知らない彩萌は、突然大ババさまと言われて不思議そうな顔をしていた。
「だって、無価値のと無修正のだから」
「あ、そゆこと」
 焼却分を焼却書類補完場所に全員で運んだ。昔は焼却炉があって勝手に燃やせたようだが、今はそんなことできないもんな。
「とりあえず片付いたわね。後で機材とか搬入するから、そしたら活動開始よ」
「機材?」
「研究に必要なものを用意したのよ。貰い物ばかりだけどね。それと、はいこれ」
「これ、って……何の鍵だ?」
「部室の鍵よ。部長のあたしと、副部長のあんたが持つことにしたわ」
「ちょっと待て、いつからオレが副部長になった!」
「今よ、あたしがそう決めたから」
 まあ、いいけどさ。
 今日はそれで解散ということで、オレは家までなぜかひとりで荷物を運んだ。同行する妹と幼なじみは手伝う気がないらしい。
「何冊か初心者向けのも選んどいたから、桃香お姉ちゃんも読んでみてね」
 初心者と聞いて、ゾンビになりたてとベテランでは腐り具合が違うのを連想した。
 兄のオレが言うのもなんだが、うちの妹は結構可愛く、笑顔なんてマジ天使である。だが、今はその笑顔の下に、桃香の腐女子化を目論むどす黒いものを感じていた。桃香が腐女子になってオレ×江口とか期待するようになるのはちょっとイヤかもしれない。
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