印My Original Work Light-novels
Since 2013-12-01
Update 2015-02-28

コアラブ!




俺と巫女と和の神




  (ルビ表示が正しくない場合)


横 縦     並 大 特大     G M
コアラブ!-第1章-Page12
「じょ、冗談だって。学園モノか異能モノかとか、異世界か日本かとか。ジャンルと世界観って言った方が分かるかもな。で、エンディングはどうなるか最初に決めておく。大事なのは完結させるように考えることな。アニメなら一話完結、マンガなら読み切りだな。小説はちょっと長くなるだろうけど一話あるいは一巻完結としてまとめる。これはシリーズでも同じで、最後を決めて始めないと辻褄が合わなくなったり、下手すると打ち切りっぽくなったりする。ある長編マンガで打ち切りでもないのに、最後が酷いのがあったからな」
 六十巻越えた人気作品なのに、夢オチ以下ってのがあったんだ。
「始めに最後を決めるのだな」
「そう。後でどうしてもっていうなら変えてもいいし、勢いで変わることもあるだろうけどな。水島新司先生は試合結果を決めて描いてて、勢いで逆転しちゃったことがあったそうだ。何か打撃シーンが会心のできだったんでホームランにしたらしいけど、そしたら展開変わるよな」
「水島氏らしいでござるな」
「伏線とか張ろうとしても、最後が決まってないと難しいよな。というか結末が決まってると、自然と伏線書いちゃうだろ? オレだけかな? ストーリーの基本は起承転結だけど、結はどうしても最後に必要なもので、伏線が回収されて全ての決着をみないとフラストレーションが溜まるよな。 打ち切りがそれだ。で、結末を決めたらクライマックスも決められるよな」
「例えば?」
「いきなり聞く? 桃香、それを考えるのが大変なんじゃないか。例えば、そうだな。エンディングは主人公とヒロインが結ばれるって決めるとすると、別れさせられるとか、他の人との結婚が決まるとかがあって、クライマックスではそれをどう乗り越えるかってとこだろうな」
「映画の卒業みたいねっ」
「そうだな。そうなると、キャラもある程度出てくると思うんだ。主人公とヒロインは絶対だけど、友人とか恋敵とかもいるかもしれないし、環境によって、同級生とか先生、それか同僚とか上司なんかも出てくるだろ? けど必要ないものまで決めすぎるのも実はダメなんだ」
「全部決めないのっ?」
「そうだよ。エキストラみたいなのって名前はいらないし、逆にあると混乱の元にもなったりするから」
「関係ない先生などは先生で十分でござるからな」
「クラス全員に名前や設定をしても使いこなせるはずもないしの」
 江口の言う通り、扱えるキャラの数は力量によるからな。
「その通り。小山内美江子先生や赤松健先生みたいなクラス全員設定は作者の力量があってこそのことなんだ。サスペンスドラマでさ、物とか人が大写しになったりズームアップすると、それが重要だって教えてることになるし、捜査しててきっちり役名とかあると重要人物だと分かるわけだけど、それを関係ないものにまでやってたら大混乱だろ?」
「分かりにくくなるっス」
「そういうこと。それから、何が起きるか、どんなことをするかを箇条書きで書いていく。これをプロットっていうんだ。さっきの例だと、主人公がどんな人か分かるような日常があって、彼女との出会い、初デートとか色々あってクライマックスへとかな。実は幼い日に出会っていて、ふたりとも気づかないけど、結婚の約束をしていたとかもよくある話だな」
「つまりアウトラインやね」
 雪華が言ったのは概要とか下書きの意味かもしれないが、エディタとかワープロソフトにアウトライン機能というのがあるし、アウトラインプロセッサというのもある。そういうのを使って構成を考えると便利なんだ。
「そう。アウトラインだしスケルトンだな。後で順番とかを変えたりもしたいから、箇条書きするのはパソコンの方がいい。エディタ推奨で、そのアウトライン機能を使うといいんだ。それも後でみんなに教えてやるからな。思いついたものをどんどん書いて、後から構成を考えて入れ替えたり追加したり削ったりするんだ。手塚治虫先生は雑誌連載した作品を単行本収録するときに、コマ毎に切って順番を構成し直すこともあったそうだから、分かり易く面白くするのに、順番は凄く大事なんだよ。ついでに、手塚先生の言葉に『筆を選ぶな。割箸でもマンガは書ける』ってのがあるけど、道具に凝るより絵や内容を重視しろって意味だと思うんだ」
「手塚氏がやっていたのでは、拙者らがやらぬ分けにはいかんでござるな」
 水島氏とか手塚氏ってお前、友達か? まあ、日本語として間違いじゃないが。
「物語は基本的に演えき法で書く訳だけど、プロットは帰納法的にラストから決めてくといい。こうなったのは、こういう訳だって、理由付けしてく感じだな。で、こういった物作りって例えば彫像とかフィギュア作りに似ていると思うんだ」
「それってどういうことなの?」
Page13 < 次  印  前 > Page11

【お願い】

 表示が崩れる、動作がおかしいなどの場合は、リロードしてください。


【ご利用のヒント】

フォントについて