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Update 2015-02-28

コアラブ!




俺と巫女と和の神




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コアラブ!-第2章-Page16
 桃香とは家の前で別れ、着替えると、彩萌を連れて行くために部屋をノックした。オレの部屋に入るときにノックしろと言ってあるから、妹にも同じにしないわけにはいかないよな。
 どうぞという声を待ってからドアを開ける。
「お兄ちゃん、大変なの!」
「ん、いきなり何だ」
「中等部にコアラ研ってのができたの。うちのクラスに転入してきた九鬼宮くきみや言理ことりって子が作ったんだけどさ、彩萌にも入れっていうの。でも学校ではBLとか内緒だからさぁ、どうやって断るか悩んでて」
「よし、分かった。ちょっと来い」
 オレは彩萌の手をつかむと、自分の部屋に行き、電気は点けずにベッドに向かう。
「オレがベッドに寝るから、上から跨がって、『人生相談があるんだけど』って言ってから、さっきのを言え、そしたら相談にも乗れると思う」
 人生相談があるんだけどの部分だけ声色を変えて言った。
 だが、あろうことか、彩萌は手を振り切ると兄の命令を拒否しやがった。
「イヤだよ、何でお兄ちゃんに跨がんなきゃいけないの?」
「それが妹が兄に相談する正式な方法だからに決まってっだろ」
「イーヤッ! 桃香お姉ちゃんに相談するから、いい!」
「あ、桃香んちだからな晩飯。あと、桃香にはオレが言ったことは内緒な、殺されるから」
「分かってるなら言わないでよ」
 まあリアルの妹なんてこんなもんである。
 その後は桃香の家にお呼ばれして、彩萌が桃香と話している間、結香さんと話すオレ。ちょっと遅くなったが、帰ってから風呂に入るといういつものパターンだった。
 
 土日は部活ではなく、自分の創作の方を進めるつもりだったんだが、桃香に邪魔された。
「だからぁ、ちょっと付き合ってくれたっていいでしょっ」
「まあ、いいけどさ」
 何てことはない。本屋に行こうというだけなのだが、ひとりで行けんのかこやつは。
 ともあれ、すぐに支度すると、近所の本屋に歩いて向かう。
「で、何の本買うんだ?」
「ほら、ラノベって読んだことないから、やっぱ読んでみないと分からないでしょっ?」
「当然だな。ただ、一作品だけ読んで分かった気になるくらいなら読まない方がいい」
「何で?」
「ラノベってものに対するイメージがかたよるからだよ。何十作も読んだ人と一作読んだだけの人が、ラノベに対して同じイメージになると思うか?」
「それもそうか、どういうの読んだらいいのっ?」
「やっぱ人気作だろうな、面白いし、そういうのがラノベのイメージを作ってるし」
「じゃ、そういうの選んでよ、あんまりえっちなのはダメだからねっ」
「人気作にそういうのはないよ。基本的にHすることはないから」
 マンガで言うと少年誌がラノベの範疇はんちゅうと同じなのだ。
「そうなの? 何で神作が書いてるのは、し、してるわけっ?」
「そういうジャンルだから。オレだって普通のも書いてるぞ、たまには。ジュブナイルって聞いたことあるか?」
「トムソーヤの冒険とか不思議の国のアリスとかっ?」
 桃香は少年少女向けの世界名作全集みたいなやつは結構読んでたもんな。
「そうそう、ヤングアダルトフィクションって言うジャンルなんだけど、日本ではそれがラノベなんだよ。で、ジュブナイルポルノってジャンルもある。つまりHしちゃうラノベだな」
「大人になったトムソーヤとかアリスねっ」
「まあ、そう、かな」
 そう言われるとアリスって多いな、そういうの。作者のルイス・キャロルことチャールズ・ラトウィッジ・ドジソンがロリ属性だったから、最初からそういう傾向があったんだとオレは睨んでいるんだが。
 そんなことを話しながら龍屋タツヤ書店に着いた。本とレンタルビデオをやっている店で、日本中どこにでもある。
 オレがまず連れて行ったのは、レンタルビデオのアニメコーナーだった。人気のある作品はアニメ化されていることが多いからな。
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