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Update 2015-02-28

コアラブ!




俺と巫女と和の神




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コアラブ!-第2章-Page22
「胃腸炎よ、あんたのパパもね。悪い?」
「いや、別に」
 心配して損した。どうせ食い過ぎとかだろ。
「言っとくけどウィルス性だから、食べ過ぎとかじゃないんだからね」
「なぜ突然ツンデレ?」
「で、小説家だって聞いたの。取材旅行も兼ねてヨーロッパを回ってたってね。あたしは小説とかアニメやコミックが大好きだったし、父の祖国ということもあって日本に憧れてたから、萌作の息子が同い年だって知ったらどうしても会いたくなったのよ。偶然伯父さまが理事長してた学校だったから、転入も簡単にできたわ。素敵な萌作の息子なら、きっと素敵なんだろうってどれだけ夢見てたか」
 最後は胸を両手で押さえ、目を瞑って夢見るように言う言音だった。
「そっか、がっかりさせて悪かったな」
「こんなお兄ちゃんでごめんなさい」
 いや、彩萌、そこまで頭を下げんでも。
「いいえ、期待通りだったわ。会って数分後には生涯の伴侶だんなさまにって決めたくらいだもの」
「「えぇっ!?」」
 驚く桃香と彩萌、ちょっと照れるオレである。
「それって神作と結婚するってこと? 言音ってアデノウイルスなの?」
「誰が風邪ウィルスよ、ついでにライノウイルスでもコロナウイルスでもないわ」
「ちょっと待て、結婚とかはまあいいとして、それと言理って子が彩萌を狙うのとどう関係があるんだ?」
「よくないよっ! 神作、結婚だよっ?」
「あの子もあなたのパパに憧れたのよ、あたしの真似っ子だから。ちょっと百合っ気があるみたいだし、妹でもいいやって思ったのかもしれないけど」
「だ、ダメですよ、百合なんてそんなの。とんでもない」
 両手を前に伸ばし、掌を立てて振りながら必死に拒否する彩萌である。
「BL趣味な腐女子の言葉とも思えんが、まあそんな理由じゃ彩萌も可哀想だけどな」
「神作も言音もスルー? だって結婚だよっ? 比翼の鳥だよ? 連理の枝だよ?」
「だから、勝負を仕掛けるわ」
「何のだ?」
「部活の統合よ、勝負して勝った方が残って、負けた方が吸収されることにするの。文系なら中高でひとつの部活も認められるわ」
「それって勝てるのか?」
「負ける勝負をあたしがすると思う?」
「そうか。で、勝負ってどんなことすんだ?」
「ちょっと! 神作、結婚しないって言ってよっ!」
 オレの腕を揺すって桃香が話を中断してきた。
「だーうっさい! オレは言音と結婚するとは言ってないだろ、桃香かもしれないし、彩萌かもしれないじゃないか」
「お兄ちゃん、彩萌と結婚は八割方ないからね」
「ヒャッパないよ! 冗談だろ、分かれよ」
「実は血の繋がらない義理の妹って設定も、二割くらいはあるかもじゃん」
 ちょっとふてくされぎみの彩萌である。
「ねぇよ、しかも設定ってなんだよ。お前が生まれた日のこと覚えてるから、二歳だったけど嬉しくてすっごい覚えてるから」
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