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Update 2015-02-28

コアラブ!




俺と巫女と和の神




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コアラブ!-第2章-Page25
 テーブルから見て右の魔王少女の方が先にできあがり、わざわざメイドさんからマントを着けてもらうと、テーブルに持って来た。
「お題だから餃子を作っただけなんだからね、あ、あんたのためなんかじゃないんだからね」
 もしかして、これがツンデレ対決部分なのだろうか?
 ともあれ、彩萌とふたりで食べてみる。味の違いが分かるように何も付けずにだ。
 見た目は完璧、味も申し分ない。
「うん、美味いよ」
「美味しいです」
 ちょうど左の魔王少女も焼き上がって、同じくマントを羽織るとテーブルに持って来た。
「あ、あたしが折角作ってあげたんだから、泣いて喜びなさい。美味しいって言わないともう作ってあげないんだからね」
 こっちのはツン部分にも柔らかさがあって、本当につんけんしてるんじゃないというニュアンスが受け取れた。ツンデレ勝負は左の魔王少女の勝ちだな。誰なのかは分からないけど。
 餃子の見た目はほぼ同じだったが、実際に食べてみると、違う!
 用意してあった皮だから両者とも同じものなのだが、こっちの方がもっちりしていて、焼いた部分はよりパリっとしていた。前のは皮が若干固かったことが比べてみて初めて分かる。
「美味い!」
「美味しい!」
『さて、いよいよ判定です』
 ドラムロールが流れるが、司会のメイドさんが自分でやっていた。
『判定は?』
 オレは左の魔王少女、彩萌も左だった。
『勝者! えっと、どっち? とりあえず、左のお嬢さま!』
 司会のメイドさんにもどっちか分からなかったようだ。
 オレはすぐに勝った魔王少女の手を取った。位置が変わったらまた分からなくなるからだ。それにしても細いな、強く握ると折れそうなくらいだ。
「お前、言音か?」
「ええ、そうよ」
「そっちのお前は、言理か?」
 これで違うと言われると他の方法を考えないといけなくなるな。
「勝負が着いたならもういいですね。そうです、言理です。お兄さま」
『勝ったのは言音さまでした!』
「あ、あたしの手を握っていたいって気持ちは分かるけど、いつまで握ってんの?」
「あ、悪りぃ。しかし、同じように作って、よく勝てたな」
「当然でしょ、言理に餃子教えたのあたしだもの。ほとんど同じに作れるようにはなったけど、まだ焼き方が甘いわね。さ、また焼くから、みんなで餃子パーティーよ!」
 ふたりとも餃子を焼きに行った。メイドさんたちも餃子作りを手伝って、姉妹一緒に作業している。焼き方の注意点も詳しく指摘していたし、姉妹仲が悪いって感じじゃないな。
 三十分ほどして、大量の餃子がテーブルに並んだ。
「さあ、みんな食べて!」
「どうれ、ほう、なかなかのものであるな」
「拙者もひとつ。むぉ、これは良いでござる」
「はむっ。ほんまや、移動販売できるで」
「ウマいっス、作り方を教えて欲しいっス」
「いいわよ、今度みんなで作りましょ」
 中等部の連中も美味いとどんどん食べている。
「うちのとちょっと似てるけど、神作はどっちが好き?」
「そうだな、これも美味いけど、やっぱりうちのかな。お前って餃子作れるのか?」
「当然でしょ? ちゃんとママの味を受け継いでるから、いつでも食べさせてあげれるよっ」
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