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Update 2015-02-28

コアラブ!




俺と巫女と和の神




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コアラブ!-第2章-Page26
 いかん、それってプロポーズっぽいじゃん!
「違うからな! お前の味噌汁が毎日飲みたいとかとは、全然違うからな」
「神作、バカなの? 餃子の話でしょ? 味噌汁って何?」
「いや、いいんだ、忘れろ。アホは気づかんことだ」
 ふぅ、桃香がアホで助かった。
 うちのはニンニクを入れずに、風味はニラで出している。ずっと前からのレシピだから、もしかすると子供向けでそうしたのかもしれない。だから外食とかスーパーの餃子でニンニクの効いたものは苦手だったりする。言音のもニンニクは入っていなかった。
 あっという間に完食。
 メイドさんたちも試食してたしな。後片付けをメイドさんに任せると、言音たちは着替えに行った。
 オレたちは別の部屋でお茶にするからと案内され、大きな楕円テーブルに着いて待つことしばし、私服に戻って区別できるようになった言音と言理がやってきて席に着いた。
「じゃあ、あたしの方で申請しとくわ。みんな月曜から高等部の部室の方に来てちょうだい」
「あの、わたしたちはちょっと、今の部活があるので入部とかできないんですけど」
 中等部のひとりがそんなことを言った。今の部活があるからというのは当然だな。
「彩萌ちゃんはどうするの?」
「やっぱり今の部活があるから、彩萌もパスです」
 申し訳なさそうに言うと頭を下げる彩萌だった。
「そう、それも仕方ないでしょうね。なら、残りは言理だけだけど、どうする? コアラ研以外なら他の中等部の部活に入ってもいいわよ」
「私は、コアラ研の申請を取り下げて、高等部のコアラ部に参加します。負けたんですから」
「分かったわ、じゃあ言理だけ参加ね」
「はい、お姉さま、よろしくお願いします。……お兄さまも」
 にっこりとオレに微笑みかける言理だった。それを見て、言音は焦った声で言った。
「そ、そういうことだったのね、不覚だったわ」
「どういう意味だ?」
「まんまとしてやられたわ。最初からこれが狙いだったのよ」
「そんな、私は申し込まれた勝負に負けて、お姉さまの言いつけ通り部活を移るだけです」
「嘘、彩萌ちゃんにちょっかいを出していたのは、最終的に神作が目的で、神作と一緒の部活になるために仕組んだんでしょ? 最初からうちの部に入りたいって言っても、あたしが許さないと思ったから策を労したのね」
 だとしたら、言音が言っていたのとは真逆で、完全に姉の性格を読んで、完璧な作戦を練ったかなりの策士ってことになるな。凄ぇや。
 ともあれ、言理がコアラ部に参加することになったのだった。
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