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Update 2015-02-28

コアラブ!




俺と巫女と和の神




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コアラブ!-第3章-Page27
 月曜の部活である。
 中等部とは終業時間が違う日もあるが、月曜はロングホームルームがあるので、同じ時間に集まれる。だから高等部七人に混ざって、言理もいた。
「言理が参加することになったら、みんなびしびし指導してあげてちょうだい」
「改めまして、中等部二年、九鬼宮言理です。どうぞよろしくお願いいたします」
 深々と頭を下げる言理だった。見た目と声は言音と同じなのだが、口調で印象が違うな。
 人数もひとり増えたせいか、パソコンもなぜか十台に増えていた。
 教室半分ほどある部室の真ん中にパソコン用デスクが四つずつ向かい合わせに置いてあり、それぞれにパソコンが設置されていて、窓際のふたつのテーブルにもパソコンがある。席は、入り口から見て右側の並びが、奥から、言音、オレ、桃香、言理で、左側が、江口、円美、雪華、阿波となった。
「じゃあ月曜だから全体ミーティングだけど、今日は今までできている話を発表してもらうわ。人に見てもらって、意見してもらうのって大事なことだから、みんな遠慮しないで思ったことをびしびし言ってちょうだい。じゃあ、あたしから右回りに発表していきましょ」
 言音が考えた話を言い、それに質問や意見をしていく。このメンバーだから言わなくたって遠慮なんてなかった。
 次はオレだ。困った、自分の創作の方をやってたから、部活のはひとつしか考えてない。
「じゃあ、オレだな。人気の魔王モノにしたんだが、魔王が勇者に転生して、って話だ。分かり易くあらすじ風にしてみたから、ちょっと長いけど勘弁な」
 
 『勇者になった元魔王(仮)』
 プロローグ、三人称でシリアスな描写。
 いきなり戦闘シーン、勇者のファイナルショットが決まる。
 倒れる魔王だが、まだ息の根は止まっていなかった。
「勇者……よ、お前の勇者としての人生は……どうだった」
「最高だったね、こうやって魔王をたおせたしな」
「そう……か……」
 勇者に生まれ変わろう、死の間際、魔王は強くそう思った。
 そして残りの魔力を全て使い、勇者に転生する魔法を放ったのだった。
    §
 本編、一人称で主人公は『俺』、軽い描写で、ギャグ多く。
 気がつくとどこかのベッドの上だった。
 俺には記憶がなかったが、勇者になって魔王を斃すという目標だけは覚えていた。
 その家には娘がいた。赤毛のツインテールで生意気なチビだが、どうやら助けてくれたのはその子らしい。俺は名前も忘れていたので、勝手に『シン』と名付けられた。
 動けるようになると、いきなり冒険だと近所の洞窟に連れ出される。町の中の洞窟だか らと武器も持たずに入ったのが失敗だった。魔物が出たのである。
 ピンチになると無口な剣士少女と妙な喋りのカンフー少女が助けてくれた。
「……助太刀する」
「わたしに任せるアルね」
 洞窟から出てふたりと話をするうち、勇者養成所というのがあることを知った。素人勇者では街を出ることも許されないのだ。
 早速、勇者養成所に案内してもらうと、ランクがあって料金も変わることを知る。
 女性半額、ランクは1から4までの上位ランクと5から7の下位ランクがあって、下位ランクは上位ランクの倍額である。その上のランク0なら無料だった。
 ならば先に鍛えてランク0を目指せばいいかというとそうではない。星読みの巫女が観て、将来の働きについてランクを決めているからだ。つまり、このランクはほとんど
 変わらない。希に誰とパーティーを組むかとか、成長の仕方などで変わるらしいが。
 査定は無料で、後からどうするか決めてもいいというので、とりあえず試してみた。
 やることは、占いのように星読みの巫女の前に座るだけである。
 俺はランク0、金髪ツインテールもなんとランク0だった。しかも、ついでに観てもらった無口な少女とカンフー少女もランク0になっていた。
「……これからは無料、です」
「やたアル、パパさん大喜びアルね」
    §
 翌日から勇者養成の訓練が始まった。女の子率が高いのは、半額だかららしい。
 ランク0を羨む者、近づこうとする者、蹴落とそうという者など様々である。勇者養成所とは言うが、魔法使いなどもいた。
 ドタバタな養成所での生活。
 特に入浴シーン、着替え遭遇シーン、その他ハプニングシーン多めに。
 俺は記憶は戻らないが、魔王時代の魔力などに開眼していく。
    §
 新たなメンバー、ナイスバディーだが無口な女魔法使いも加わり、5人で旅に出た。
 笑いあり感動ありの旅。
 特に入浴シーン、着替え遭遇シーン、その他ハプニングシーン多めに。
 旅の中、俺はかすかな記憶から、打倒魔王のためのファイナルショットを会得する。
    §
 ついに魔王との決戦を迎えた。
 戦いの末、ついに俺のファイナルショットが決まり、記憶に唯一あった目標、魔王を斃すことができたのだ。
「勇者……よ、お前の勇者としての人生は……どうだった」
「最高だったね、こうやって魔王を斃せたし」
「そう……か……」
 魔王は何かを唱えると、光になって消えたのであった。
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