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Update 2015-02-28

コアラブ!




俺と巫女と和の神




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コアラブ!-第3章-Page32
 桃香は直し始めたが、タッチタイプできないから、雨だれ式のゆっくりした入力だ。今度、タイプ練習させるか。
 なんてやっていたら、みんながそのファイルが欲しいと言い出した。ファイルサーバがあるといいな。
「なあ、言音、余ってるパソコンをサーバにしていいか?」
「ホームページでも作るの?」
「それもそのうち作りたいけど、ファイルサーバがあるといいと思ってさ」
「いいわ、任せる」
 早速余っているパソコンを起動させると、全員のユーザを登録して共有を許可する。試してみて大丈夫だったので、みんなにも教えた。
「さっきのファイル、サーバに置いたから。それと、それぞれにフォルダ作っておいたから、テキストとかデータのバックアップに使ってくれ」
「神作、それってどうやるのっ?」
「お兄さま、それはどうすればできるのでしょうか?」
「神作、教えなさい」
 ということなので、三人に順に教え、ショートカットをデスクトップに作っておく。
 雪華と円美は江口に聞いていた。雪華は隣の阿波ではなく、遠い江口に聞いていたのだ。まあ阿波本人は気にしてなさそうだからいいのだが。
 
 家に帰ると、オレが小説を書き、桃香は読書という状態がこのところ続いている。持ち帰っていいと言ったのだが、未だにオレの部屋でしか読まない桃香だった。
 どうせ読むなら、桃香にも蔵書を全部読ませたいとは思っているが、なかなか難しい。
 特に宇能先生の作品は読ませたいのだが、切り出すことすら困難だ。オレの命の危険すらある。宇能先生の文体は独特で、一人称ヒロイン視点と男性主人公視点の作品があり、オレの一人称のバイブルとなっていた。
 ちょっと魔女っ娘を宇能先生風に書いてみるか。
 
 わたし、魔女っ娘なんです。
 魔法学校なんてとこに入学しちゃって。
 勉強とか実習で毎日が大変なの。
 今日の実習の相手は、クラスでも人気の男の子で。
 わたしったら、始まる前からどきどきしちゃってて。
「今日はキミか、よろしくね」
 なんて、彼が言ってくれたんです。
 彼ったら、始まるとすぐに魔法をぴゅって飛ばしてきたの。
 それがもろに当たっちゃって。
 わたしの奥がじゅんってなtt

 
 ゲシッ!
「痛って……」
「また、エロ小説なんて書いてっ!」
「ち、違うからな、これは習作で、宇能先生みたいな文体で魔女っ子を書いたらどうなるか実験してただけだ!」
「小説の勉強ってこと?」
「ああ、ある種な」
「でもえっちっぽいよっ」
「オレが真似てたのって、芥川賞作家だぞ」
 昭和三十二年に宇能先生は芥川賞を受賞されているのだ。エロ小説じゃない方でだけど。
「そうなんだ、ごめんね、神作。痛かった?」
「いや、まあ」
 桃香が謝る、だと? こりゃ明日は雨だな。
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