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Update 2015-02-28

コアラブ!




俺と巫女と和の神




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コアラブ!-第3章-Page35
 お茶が終わると、オレと江口は別々の部屋で着替えさせられたのだが、メイドさんが手伝ってくれたのでちょっと恥ずかしかった。まあ昔の西洋の王子さまっぽいと思えば、それほど変ではないのかもしれない。冷静に見ると、ただの白タイツに青いちょうちんブルマだけど。
 着替えて向かった部屋にはカメラ、照明などがあった。操作するのはメイドさんたちである。着替えの時に聞いたら、ほとんどの人が日本人だそうだ。
 江口も着替え終わってやって来た。
 って、おい!
「江口、どうした! 何だ、その格好は!」
「プリンセス、だそうだ」
 江口はヨーロッパのお姫さまみたいな広がったスカートで、髪はブロンドの縦ロールだった。プリンセスってつまり女ってことなんだが、事実上男の娘じゃないか。今までどちらかというと男の娘に否定的だったオレだが、こうやって実際に見るとアリだな。江口自身も、女の服を着てメイクまでされているんだから、イヤじゃないのかもしれない。
 というか、これだとエロ展開なんてあったとしたら、相手は江口じゃないか! そんなことならまだ桃香の方がマシだ。
 円美はというと、ベレー帽に黄色メガホンという監督姿である。いつの時代のコントだよ。
「台本の説明するんで、こっち来てもらっていいっスか?」
 円美監督の説明を台本を見ながら聞く。台詞はないから動きだけちゃんと覚えればいいということで、リハーサルなしの一発本番である。
「よぉぅい、アックション」
 江口に駆け寄るオレ、肩を掴むとイヤイヤをして後ろを向いてしまう江口。それを後ろから抱きしめるオレ。これってどういう台本なんだ?
 恥ずかしそうに頬を赤らめる江口、これはマジだろう。台本にあったとしても、一瞬で頬を赤くするなんて、女優だって難しいはずだ。
 江口がオレの方を向いて見つめ合い、キスするフリをする。
 実際はしない。オレはファーストキスは済んでいるんだが、二人目が男というのはやはり避けたいからな。ちなみに、ファーストキスの相手は桃香で、五歳のときに奪われた。
「カーット!」
 円美監督が傍までやってきた。
「やっぱ台詞がないとイマイチ雰囲気が出ないっスから、適当に喋ってもらってもいいっスかね?」
「素人には難しいって、なあ江口」
「いや、ワレに不可能はない、あらゆるシチュエーションの台詞を記憶しておるからな」
「じゃ、まあ、やってみるのはいいけどさ、あんま期待すんなよ」
「大丈夫っスよ、テイクツー行きます!」
 円美はそう言うとカメラ横に戻った。
「よぉぅい、アックション」
 江口に駆け寄るオレ、えっと、適当に何か言わないといけないんだよな。
「なあ、江口、お前女装似合ってるな」
 肩を掴むと江口はイヤイヤをする。
「今は大央って呼んでくれなきゃイヤッ」
 そう言って後ろを向いてしまう江口。甘えたようなねたような、完全に女の子の口調になっている。
「分かった、大央、お前マジで可愛いな」
 そう言って後ろから抱きしめるオレ。さっきは気づかなかったけど、パット入りブラでもしてるのか、胸に弾力を感じる。そこまで着せられて抵抗しなかったのか?
 恥ずかしそうに頬を赤らめる江口、二度目なのに凄いな。
「胸、触ってるよ?」
「あ、ご、ごめん」
 そう言われて、反射的に謝ってしまった。
 江口はオレの方を向くと、いたずらっぽい微少で見つめてくる。
「神作が触りたいなら、触っても、いいよ」
「そ、そう?」
 魔が差して触ってしまうオレ……男って悲しいな。江口が言ってたあらゆるシチュの台詞とやらは、エロいシーンしかないことに今になって気づく。まずいぞ。
「あっ……」
 そんな声出すなよ。
「神作、大好き! もう離さないんだからぁ」
 そう言ってオレをぎゅっと抱きしめると、キスしてきた。
 や、止めろ!
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