印My Original Work Light-novels
Since 2013-12-01
Update 2015-02-28

コアラブ!




俺と巫女と和の神




  (ルビ表示が正しくない場合)


横 縦     並 大 特大     G M
コアラブ!-第4章-Page43
 オレも家に帰り、着替えるとすぐに飯だった。
「ねぇ、お兄ちゃん、ちょっと聞いていい?」
「ああ、何だ?」
「プロットで悩んでるんだけど、幼なじみと妹だと、どっちと付き合うかな?」
「その二択なら、幼なじみしかないな。妹とデートとかはあってもいいけど、それ以上はありえないだろ」
「妹はすっごく可愛いんだよ、それでもないの?」
 体をぎゅっと縮まらせて言うほど、妹は可愛い設定らしい。
「だって妹だぞ、結婚できないじゃないか」
「はぁ? お兄ちゃんは付き合うのって結婚が目的なの?」
 呆れたような感じで言われた。そんなに変かな?
「目的じゃないかもしれないけど、最終的にそうなることだって考えるだろ。法律で三親等までは結婚できないんだから、兄妹じゃ結婚できないんだ。できるのは従兄弟からだな。国によっては六親等からってところもあるぞ」
「絶対ダメってこと?」
「遺伝子のエラー部分が重なる率が高くなって、遺伝子異常が起きやすくなるからだけど、ただ、法律で子供を作ることを禁止してるってことはないんだ。世間の目とかを気にしなければ、夫婦同然には暮らせるし、子供が生まれたらちゃんと自分の子として届けられる。そこで差別はされないんだよ。子供に罪はないからな」
「凄ぉい! お兄ちゃんって何でも知ってるね。妹と結婚できないヘタレだけど」
「妹と結婚できないのは法律と倫理感で、ヘタレじゃないだろ」
「幼なじみで満足するようならヘタレだっての」
「おま、その二択だったじゃねぇか! まだ選択肢あるなら先に言えよな」
 推理小説で、それまで出てなかった事実が謎解きのシーンで出てくるのは犯則だと思う。
「じゃ、宇宙人と未来人と超能力者も追加してあげる」
「言っとくがそんなの出すなよ、ジャンルが変わるから。まあ、その三つだとオレは絶対未来人だな」
「選んでんじゃん。姉と妹だったらどっち?」
「だから、そういうのはダメだって言ってるだろ。だがまあ、話の作り方にもよるんだが、両方ってのもアリかな、基本ハーレム派だから」
「だったら幼なじみと結婚して、妹も一緒に暮らすハーレムエンドはアリってことだよね」
「ああ、それしかありえない」
 あれ? 誘導尋問か? 何で最終的にアリにされてんだ、オレ。
「都筑新作! 何とゆう破廉恥なぁ!」
 いつのまに忍び込んだのか、桃香の親父さんがいた。幻桃げんとうなんてファンタジーな名前なのだが、厳冬の方がしっくりくる怖い刑事さんである。しかも空手、柔道、合気道、剣術、射撃の達人で、まさに全身凶器だから丸腰だからって安心はできないのだ。
「あ! 親父さん、いつの間に」
「聞いたぞ、お前、桃香に好きだと言ったそうだな、しかも幼なじみと結婚して妹も入れたハーレムを作るなどと、例え法が許しても俺は許さんからな!」
「親父さん落ち着いて、小説の話ですから、現実じゃありえないでしょ!」
「そんなことないよ、お兄ちゃん、彩萌はアリだと思うな」
「今そんなこと言うなよ、オレの命が危ないって時に」
 オレが椅子から転げ落ちてほとんど命乞い状態なのに、彩萌はのほほんと食事を続けながらアリだとか言ってる。自分だけ助かればいいのか、妹よ!
「ふん、友人の家を血でけがすのも忍びない。今日のところは、命だけは見逃してやろう。いいか、都筑新作、桃香と結婚できるなどという夢は捨てろ! ありえない妄想は小説の中だけにしておくんだな」
 親父さんはそう言うとドスドスと床を鳴らして帰って行った。
 怖かったぁ……
「おじちゃん、桃香お姉ちゃんがすっごく大事なんだね」
「そんなレベルか? 今、オレの命のロウソクの炎が消えそうに揺らめいてたのに」
「本当に死にそうなら、そんなこと考える余裕はないって。ああ見えておじちゃんは『桃香に子供ができても、桃作とうさくはいかんな』なんて言ってたんだから」
「まあ、娘を大事にする親心も理解できるけどな、けど常軌を逸してるだろ?」
「そうかなぁ?」
「そうだって」
 どっちかというと桃香が勝手に来てるんだから、何もしなけりゃとりあえず大丈夫だろう。
Page44 < 次  印  前 > Page42

【お願い】

 表示が崩れる、動作がおかしいなどの場合は、リロードしてください。


【ご利用のヒント】

フォントについて