印My Original Work Light-novels
Since 2013-12-01
Update 2015-02-28

コアラブ!




俺と巫女と和の神




  (ルビ表示が正しくない場合)


横 縦     並 大 特大     G M
コアラブ!-第4章-Page46
「トリックの組み立て方みたいなのってある? 宿題にされちゃったから、考えておかないといけないからっ」
「簡単じゃないな。そんなのがどんどん思いつくなら、推理小説が書けるよ」
「そうよねっ、凄いのなんて思いつくはずないからっ」
「それに、オレがそういうの考えないのは、ラノベって魔法とか超能力がアリだからなんだ。魔法で攻撃できるなら、密室もくそもないからな」
「現実ベースの魔法とかないラノベならいいんじゃないのっ?」
「でも、ラブコメとかエロコメしといて、殺人事件ってのはどうだ?」
「ハーレム王を気取った主人公をみんなで刺殺するとかってどう? みんなが寝ている主人公をひと突きずつ刺していくのっ」
「怖いわ! しかもやってることがオリエント急行殺人事件じゃないか。オレはハッピーエンド主義なんだよ、バッドエンドとかデッドエンドなんて絶対イヤだから」
「でも、日本の法律じゃハーレムエンドはないでしょっ?」
 おお、桃香からハーレムエンドなどという言葉が出るとは。
「だから魔王とか人外生物なんだろな」
 話していたら、もう家の前である。
「もう家に着いちゃったねっ。何とか考えて見る、じゃあねっ」
「ああ、ほいじゃ」
 トリックを宿題って言われてもな、まあ、誰かが考えてくれるだろ。
 
「何で誰もやって来ないわけぇ!」
 言音がお怒りである。宿題だと言ったのを誰もやってこなかったからだ。みんな、誰かやってくるだろうと思ったらしい。人のことは言えないが、一番悪いのは言音だと思う。
「じゃあ、今日もトリックを考えなさい」
 金曜なのに鑑賞じゃなくて、トリックを考えるのかと疑問に思ったが、これも誰も言わない。
 困ったやつらだ、仕方ない、オレが言ってやるか。
「なあ、言音、今日は金曜日なんだけど」
「知ってる」
「金曜って鑑賞会だよな」
「誰が決めたの?」
「え? お前、だと思うが」
「なら、今日はトリックを考える日よ」
「あ、そう」
 簡単に引き下がったオレに非難の目を向ける他のメンバーたち。なら自分で言えよという目で睨み返してやった。
 仕方ない、真面目に考えるか。
 
 Aを友人Bが訪問した。
 Bは面白いものを見せてやると、キーリペアキットを取り出して簡易ビニール手袋を
 はめ、これで鍵が短時間で複製できるのだと言い、すぐに試せるようにと、この部屋の
 鍵を複製しようと提案する。
 面白そうだとAは話に乗り、実際に樹脂製の鍵を三十分足らずで作って見せた。
 Bはキットを仕舞うと、ナイフでAの心臓を刺し絶命させる。
 Bはナイフは刺したまま、部屋を出ると作ったスペアキーで施錠した。

 
「言音、真面目にトリック作ったぞ」
 
Page47 < 次  印  前 > Page45

【お願い】

 表示が崩れる、動作がおかしいなどの場合は、リロードしてください。


【ご利用のヒント】

フォントについて