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Update 2015-02-28

コアラブ!




俺と巫女と和の神




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コアラブ!-第4章-Page50
 その後桃香が戻って来ると、親父さんと一緒に警察署に行き、調書を取られた。
 昼時なので何か食うかと言われたので、ここはやっぱりカツ丼でしょと答える。よくドラマにも出てくるシーンだが、あれは実費精算で絶対におごってくれない。が、そこは桃香とオレのこと、親父さんがおごってくれた。ラッキー!
 ちなみに、調書は警察の人が話を聴きながら書いて、それで良ければ署名捺印をする。自分で書くんじゃない。この調書は通常、裁判の証拠とはならないが、嘘を言っていると、後日裁判の証人に呼ばれて大変なことになるかもしれない。
 カツ丼を食い終わってパトカーで送ってもらい、家に帰るとオレの部屋に彩萌がいた。
「おかえり」
「ただいま、お前、ここにずっといたのか?」
「悪い?」
「いや、別にいいけどさ」
 自分の部屋の方がいいだろうに、変なやつだな。
 まさか、お宝探しとかしてないだろうな。だが、ここでお宝の場所を見て確認するのは素人だ。絶対に見てはいけない。場所を教えることになるからな。
 ちょっとだけ機嫌が悪そうなのは、昼飯に帰って来なかったからだろう。連絡するのも忘れてたし。夕食の時にでも、何があったか話してやろう。
 桃香がやって来たのは夕方近くになってからである。
「今日の夕食はうちに来てだってっ」
「あれ? 確か今日って親父さんもいる日だよな?」
「そうだよっ」
 妙だ。何かありそうだが、事は栄養摂取に係わるのもまた事実。断る理由はまるでない。
「彩萌、今日はお隣にお呼ばれだってよ」
「聞いてた、お兄ちゃんがいない間におばちゃんから電話があったから」
「そうか、教えといてくれればいいのに」
「忘れてた」
 やっぱり機嫌が悪そうな彩萌だった。
 ともあれ、三人で桃香の家へ向かう。
「「おじゃましまーす」」
 奥の方から「いらっしゃぁい」と結香さんの声が聞こえ、「おう、来たか、こっちに来い」という親父さんの声がした。
 親父さんはラフな部屋着だが、どう見ても警察というより警察に追いかけられる方の人に見えてしまう。しかも、これで武闘派じゃなく頭脳派だというのだから、見た目で人を判断してはならないという生きた見本だろう。
「いつもと場所が変わるかもしれないが、まあ座れ」
 彩萌がいつも座る場所に親父さんがいるから、彩萌は桃香の隣に座り、オレは親父さんの隣に座る。結香さんは椅子を持って来て、オレと彩萌の側の横向きに座った。
「神作、今日はよくやった。救命措置と犯人特定だからな、俺も鼻高々だったぞ」
「いや、咄嗟にやっただけですから。小説とかマンガで知ってましたから」
「まあ、どんどん食え、俺は刑事だから飲めとは言えんが、一緒に飲みたいくらいだ」
「ありがとうございます」
「もうね、この人ったら、昼過ぎに電話してきてからずっとこうなの。気に入られちゃったみたいね」
「そうだ、都筑神作、桃香との交際を許す! ただし結婚を前提としてだ」
「はぃい!?
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