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Update 2015-02-28

コアラブ!




俺と巫女と和の神




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コアラブ!-第5章-Page55
 ということで、三人で建物裏にある温泉に入りに行った。小さい露天風呂だけで内風呂はなかった。木々の間なので、泉みたいな感じがする。
 江口は堂々と脱ぎ始めたが、体の線も女の子のそれだ。上半身を脱ぐと、胸はほとんどない。が、こういう女の子もいるかもしれない。いや、いる。言音はきっとこのくらいだろう。パンツだけになると、タオルを巻き付けてから脱ぐ江口だった。見せろとも言えないよな。
 オレと阿波も脱いで、浴室に向かう。オレは一応隠しているが、阿波は堂々とさらけ出していた。漢だ、侍だもんな。
 いつものエロ話をしながら湯船に浸かり、体を洗ってもう一度暖まると、部屋に戻った。
「で、どうだったの?」
「ああ、いいお湯だった、やっぱ温泉っていいな」
「違うわよ、江口よ」
「多分、男だと思うぞ」
「多分って何よ、確認しなかったの?」
「見せろって言えないだろ、変態じゃないんだから。一応、胸はぺったんこだった」
 胸はぺったんこの部分で眉をひそめる言音である。
「まあ、いいわ、これからあたしたちも温泉に入るから。阿波、覗いたら殺すから!」
「拙者だけ? 拙者限定でござるか!」
「江口と神作なら平気だけど、あんたには見られたくないから」
「そういうことでござるか、分かりもうした」
 不敵な笑みの阿波に、けげんな顔でフスマを閉じる言音だった。オレにも意味が分からない。
「なあ阿波、何が分かったんだ?」
「彼女は拙者だけを男と意識しているのでござるよ。江口氏と都筑氏は男と認めてないから覗かれても平気なのでござろう。幼児に見られても平気なのと一緒でござるよ」
「ああ、そう」
 まあ、そう思ってるならそれでいいや。
 しばらくして、隣からがやがやと女子が出て行った。
「女子がいなくなったようだな、これはビデオを見ろという神の啓示であろう」
「では見るでござる」
「よし、出せ江口」
 本当に前のまんまの江口だ。こういうのは幾度となく繰り返してきたことだからな。
「一応、ボリュームは下げろ、壁にミミーあり、障子にメアリーだからな」
 江口はオレの昭和な駄洒落を無視して、ポータブルプレイヤーを起動した。
 可愛い女の子のイメージビデオだ、が? え!? おい! これお前じゃないか、江口!
「何つぅもん見せるんだよ!」
「いや、これはこれで良いでござるよ」
「自分を撮影する分には十八禁ではないことに気づいたのだ」
「アホか、んなもんで興奮できないだろうが!」
「こうやって都筑が興奮してくれれば十分であろう」
 まったく別の意味での興奮だが、江口はそれで満足なのだろうか。
 まあ、それでも見続けたんだけどな。江口が女の子だとすると、普通にあんまりエロくないビデオなのだが、男の娘だとすると、もしかしたら需要があるかもしれない。もちろん、肝心な部分なんて写っちゃいなかったけど。
「なあ、これ売れるかな」
「拙者も男の娘としては極上だと思うでござる」
「ならば、もう少しエロ成分を上げねばなるまいな」
「じゃ、あーしが監修するっスよ」
「まあ、円美が協力してくれるのはいいけど、この前みたいなのは却下だからな」
「了解っス」
「って、おい! 何で円美まで一緒に見てるんだ?」
「いやぁ、女の子には色々あるっスよ、月に何日か来るのが」
「分かったから、詳しく言うな。なあ、お前から見て江口ってどうよ」
「いいっスね、アレシタッス王国ならすぐに男の娘アイドル決定っス」
「アレシタッスってどういう法律になってんだ? 前に江口を后にとか言ってたけど」
「いえ、后って国王の夫なんスけど、そういう日本語がないんスよ。法律は日本とほぼ同じっス。基本一夫一婦なんスけど、王が認めれば何人でもいいとかが違ってるくらいっスかね」
「なん……だと? それを他のやつに言うなよ、色々ヤバいから」
「ワレは聞いたぞ」
「拙者もでござる」
「お前らも、いいか、黙ってろよ」
「さっき話したっスけど、部長サンに一夫多妻の国はないかって聞かれたっスから」
「マズいな、幽霊どころじゃなくなる予感がする」
「ワレもイヤな予感がしておるぞ」
「きっと拙者は蚊帳の外なんでござろうな、いや、よいのでござるが」
「待った、アレシタッスの国籍って簡単に取れるのか?」
「一部の例外を除いて、まずムリっス」
「その例外って何だ?」
「国王の許可っス。部活のメンバーなら、あーしの力で取得するっスよ」
「いや、その部活のメンバーが取得するのが問題なんだが。いいか、絶対に許可すんなよ」
「了解っス。けど都筑サンの気が変わったら、言って欲しいっス」
 そんなことよりビデオをどうするかと阿波が言い出し、とりあえず作って、雪華のマンガと円美のアニメとかと一緒に同人で売りだそうということにまとまった。
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