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Update 2015-02-28

コアラブ!




俺と巫女と和の神




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コアラブ!-第5章-Page62
 まあ今から後悔しても仕方ないけど。ということは、オレの脳への電磁波影響説はまったく違ってたことになるな。
──レヴォナ、聞こえるか?
「はい、何ですか?」
 喋らなくても考えるだけでいいのか、ちょっと便利かもしれない。
──お前って、モノに触れたりできるのか?
「基本的には触れられないですね。シンサクには触れたように感じると思いますけど、他はムリです。けど小さいものなら動かせますよ。ペンとか消しゴムくらいなら」
 精霊ならまあ傍に置いてもいいか、可愛いし。
 とりあえず戻ろう。
 部屋に行って席に着くと、開口一番、言音が言って来た。
「長いトイレね、大でしょ」
「だから違うって、散歩だよ。てか、お前は大阪人か!」
 大阪では女の子に対しても、トイレが長いと『うんこしてた?』と聞くのが礼儀らしい。
 レヴォナはオレの隣に座っているんだが、誰も気にしていないのだから、やはり見えていないのだと思う。
 仕方なくプロット制作に戻るが、そんなことを考える心理状態じゃなくなっていた。ぼーっとしているだけで時間が過ぎていく。
「じゃあ、お昼は男子の担当ね」
 突然宣言する言音である。
「え? 朝のってカウントされんのか?」
「当たり前でしょ?」
 まあ、いいけどさ。
 昼食を適当に作って食べ、午後の創作時間はレヴォナ対策脳内会議に充て、そしてもう夕方である。女子が夕食を作っている間に男子が温泉に入ることになった。
 オレ、江口、阿波とレヴォナだ。見えないやつにはいいだろうが、精霊なのに温泉だからと裸になっているし、オレにはレヴォナが丸見えだし、あまつさえやつは一切隠そうとしないものだから、オレ的に最悪な状況である。万が一、体の一部が元気になったらかなりヤバい。
 とにかく湯の中に退避する。
 しばらく温泉に浸かっていると、阿波が聞いてきた。
「のう、都筑氏、高性能とはどういうことか知ってござるな?」
「知ってるけど、何だ?」
「デカい携帯電話と、小さい携帯電話ではどちらが高性能でござろうか」
「普通に考えて、小さい方だろうな」
「感度の良いものと、感度が悪いものではどうでござるか」
「そりゃ、感度の良い方だろう」
「やはりでござるな」
 阿波は満足げに頷いている。
「何がだ?」
「男のアレでござるよ、高性能なモノとはどういう物かを考えていたでござる」
「お前、プロットじゃなくて、そんなこと考えてたのか」
 オレも脳内対策会議しかしていないので人のことは言えないが。
「失敬な、プロットでござるよ」
「どんな内容の作品なのか分からないが、まあ頑張れ。言音と桃香に見つからないようにな」
「それはどういうことなのだ? 阿波よ」
「それがですな、江口氏。小さくてすぐに発射する方が高性能だということに気づいたのでござる。時間がかかるのは性能が低いということなのでござるよ」
「そうであろうか? 普通、逆ではないか?」
「携帯電話と比べれば一目瞭然でござる」
「わたしも違うと思うな、ねぇシンサク?」
 江口も言ってるから、声に出して大丈夫だな。
「いや、阿波の言う方が正解だ、生物としてはな。逆だと思うのは女がそれを求めるからだが、それは自然界から隔離された人間だからだよ。野生の肉食獣に狙われてたら、時間なんかかけてられない。もの凄く無防備になるからな。子孫を残す機会を増やすという意味では、回数が多くなった方がいいから、回復力がいいのは高性能と言えるだろうな」
 話しているうちにレヴォナが寄り添うような格好になっていた。ヤバい。
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