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Update 2015-02-28

コアラブ!




俺と巫女と和の神




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コアラブ!-第5章-Page64
 そうこうするうち、江口たちが戻ってきたので夕食となった。
「何か朝食に不満だったみたいだから、餃子を作ってあげたわよ、今度こそボナペティ」
 どれどれ、うん、美味い。餃子だけより飯があった方がいいのは、日本の餃子の皮が薄いからかもしれない。タレを付けて、それをちょんと飯にバウンドさせてから囓り、すかさずタレの付いた飯もかき込む。日本だけの楽しみ方だな。
 シリアルの時とはまるで違う食欲を見せるメンバーたちだった。
 食後は少し休んでから女子が温泉へ入るというので、男子が後片付けである。片付けて洗い終わると、フスマを閉めて、男子だけで集まった。円美もまったく自然に参加している。
 ひとしきりエロ談義をした後で、阿波がしんみりと言った。
「しかし、江口氏も都筑氏も変わったでござるな」
「どうした、突然」
「女子が温泉に入っているというのに、見に行こうともしないでござるから」
「いや、温泉には桃香がいるし、しかも円美がここにいるんだしさ」
「あーしは見に行くのはやぶさかじゃないっスよ」
「うむ、ならば問題はない」
「いざ参るでござる!」
 スイッチが入ると、オレたちの連携は完璧なものになる。犯罪行為は許さないオレたちだが、温泉イベントとしての覗きに限りセーフだと決まってるからな。
「じゃあ、斥候は円美だ。お前なら見つかっても大丈夫だから。よし、野郎ども、行くぞ!」
「「「応!」」」
 外に出て、林の方から温泉に近づく。そこから円美が先に様子を見に行くと、振り返って手招きされたのでオレたちも近づいて行った。
「何で来るんスか」
 小声で円美が文句を言って来たので、オレも小声で反論する。
「お前が呼んだからだろ、手招きしたじゃないか」
「あれは下がれの合図っス。来いはこうっスよ」
 円美は掌を上に向けて指先を動かした。さっきの掌を下に向けていたから逆だという。そう言えば西洋ではあっち行けのサインだっけ。円美はこう見えて舶来なんだよな。
「で、あんたらはそこで何してるわけ?」
 後ろから冷たい声が掛けられ、全員の首がすくんだ。恐る恐る振り返ると、腕を組んで細い目でにらむ言音がいた。
「なんだ言音か、脅かすなよ。オレたちは昨日の原因を探してたんだ。もうお前らが温泉から上がったって円美から聞いたからさ」
 我ながら天才的な嘘だと思う。
「そう。何か見つかった?」
「いや、今来たところだ、これから探す」
「まあいいわ、覗かれてもいいって思ってたし」
「いや、覗きなんかじゃないからな」
「はいはい。でも、罰として明日からの食事は男子が作るのよ、いいわね!」
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