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Update 2015-02-28

コアラブ!




俺と巫女と和の神




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コアラブ!-第6章-Page66
 桃香に携帯を返し、自分ので彩萌に掛けてみると、電波が届かないか電源が切れているというアナウンスが流れた。仕方ない、メールしとくか。
 文面は『結香さんが心配してたぞ、とにかく電話をくれ。愛しのお兄さまより』で、送信!
 まあバスに乗ってれば着くんだから、大丈夫だろ。桃香の電話が終わるのを待たずに、オレは部屋に戻った。
「何があったのだ?」
「深刻そうな感じでござったが」
 江口と阿波が心配してくれたのか、声を掛けてきた。
「いや、はっきりしたら話すわ、心配させて悪かったな」
 オレも作業再開したいところだが、電話が来ないか気になってしまっていた。
「わたしが見て来ましょうか?」
 ――お前、そんな遠くまで行けるのか?
「もちろんです。精霊を舐めないでください」
 ――いや、舐めるのはやぶさかではないが、今はやめておこう。
「彩萌ちゃんなら知ってますから、探してきますね」
 ――ああ、じゃあ頼む。
 すぐにレヴォナは消えた。
 プロットなんて考えてられない状態で、知らせが来るのを待ち続けた。
 それから一時間ほど経っても、電話もなければレヴォナも戻って来ない。
 変だ。バスならとっくに着いていていい時間なのだから。
 ここの温泉の住所とかは教えてあるが、バスを乗り間違えたかもしれないし、事故とか事件に巻き込まれている可能性だってある。彩萌は可愛いからな、オレに似て。
 などと考えていたら、レヴォナが戻って来た。
「大変です、彩萌ちゃん誘拐されちゃってました!」
「マジか!」
 誘拐? なぜ彩萌が?
「大変っス!」
 円美もそれを聞いて驚いている。
「彩萌は無事なのか?」
「はい。見張りたちの意識は奪ったんですけど、彩萌ちゃんを逃がすことまでは、わたしにはできなくて」
「助けに行くしかないな、場所はどこだ」
「地名まではちょっと、けど、案内はできます」
「ちょっと、神作、何ひとりごと言ってんのよ」
 しまった、声に出してたか。
「大変なんス、部長サン! 都筑サンの妹が誘拐されたっスよ!」
「何ですって!」
「神作、連絡があったのっ?」
「いや、ちょっとな。これから助けに行きたいんだが、手伝ってくれるやつはいるか?」
「当然よ、みんなで行きましょ!」
「せやったら、うちのマイクロ使い!」
 雪華がお父さんに連絡して、送迎用のマイクロバスで救出に向かうことになった。
 桃香と男子たちにはオレから、残りには円美からそれぞれ事情を話す。桃香はすぐに親父さんに電話したが、結香さんには連絡しないように言っておいた。心配させるだけだけだから。
 レヴォナの指示を円美が受け、それを雪華のお父さんに伝えて現場に向かった。着いてみると、そこは隣町の廃工場だった。
「レヴォナ、犯人は何人くらいいた?」
「分かりません。わたしが気絶させたのはふたりです」
「お前は彩萌のところに行っててくれるか? 彩萌を守ってやってくれ、頼む!」
「分かりました、お任せください」
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