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Update 2015-02-28

コアラブ!




俺と巫女と和の神




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コアラブ!-第6章-Page69
 ――レヴォナ、あいつらを倒せるか?
「わたしのやり方だと銃を撃ってしまうかもしれませんからダメです」
 どうする。阿波が木刀を拾おうとしても撃たれるだけだ。江口の感情が高まると魔王に変身するとかの設定があれば良かったんだが、あいにくあいつは普通の男の娘でしかない。
「そっちの娘とこいつで楽しんだ後、みんな仲良くあの世に送ってやるからな」
 ベタな展開だが、もちろんオレはエロ展開なんて許さない。彩萌だからだけど。
「兄貴、俺の好みはそっちだぜ」
「何だ、お前ツルペタなんかが好みなのか? まったくないぞ、こいつは。乳がない女なんて価値がねぇだろうが」
 スーツの男は江口の胸を触って確認しながらそう言った。やっぱり気づかないんだな。
「何ですってぇ!」
 男が言い終わると同時にアニメ声の怒声が鳴り響いた。
 言音だ。
 その瞬間、後ろから真っ直ぐ飛んで来た鉄バットが思いっきり男の後頭部に当たった。太い方の先端だから、ニブい音だったが、かなりの衝撃だろう。
 江口はリボルバーの回転弾倉部分をがっちりと掴むと、苦痛で体を前に倒した男から銃を下向きに回転させてもぎ取った。正しい作法だ。
 その直後、今度は男の後頭部に桃香のカカト落としが決まった。
 見事なコンビネーションである。
 オレはどうしたらいい? もうひとりの銃を奪うか直接攻撃するか。
 結局、ボンドっぽい方法を選んだ。
 オレはポケットの中からシャーペンを取り出すと、桃香たちに気を取られている男の銃口に向かって投げ、レヴォナに指示を出した。
 ――レヴォナ、あのペンを銃口に入れてくれ!
 シャーペンは銃口に一直線で飛ぶと深く挿さった。
「兄貴! クソッ」
 カカト落としの後、そのままスーツの男を踏みつけているブルース・リーのような桃香に向かってチンピラ男は発砲した。
 ドンという音がして、銃がはじけ飛ぶ。男の手元がかなりスプラッタな状況なのだが、やっぱり見なかったことにする。そこへ木刀を拾った阿波の一撃が入った。
「危ねぇよ、言音! 江口に何かあったらどうすんだ」
「びっくりしちゃったわよ、言音ったらバット投げちゃうんだから」
「ちゃんと見てたわよ、リボルバーの方は撃鉄が起きてなかったから」
「下手したら死人が出てたっス」
「ボク必死だったよ、怖かったぁ」
「都筑氏の妹君と江口氏が無事で何よりでござる」
 阿波は江口を支えてやっていた。
「お姉さまは貧乳とかツルペタを気にし過ぎです。これから大きくなるんですから」
「そ、そうね、まだ成長前だものね」
 そいつはどうかな、とは命が惜しいので言わないでおく。
「それにしてもみんな来たのか、危ないじゃないか」
「ちゃんと隠れてきたし、倒れてたやつらは縛ってきたわ」
「ほな、こいつらも縛っとこか」
 縛り終わってレヴォナに気絶させていた男たち二人の意識を戻させると、いきなりやかましいくなったので阿波が大人しくさせた。
 桃香と間違って彩萌が誘拐されたことは黙っていよう。
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