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俺と巫女と和の神




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俺と巫女と和の神-2 迎賓館にて-Page14
「義也さま、もしかして、超子さまがまたいらっしゃるのですか?」
「ああ、アイアイ、今日も来るみたいなこと言ってたよ」
 そう言うと、何やらプレッシャーのようなものが彼女たちに張り詰めた。音で言うと、ピュイィーンだろうか。
 食事を終え、準備を整えると登校である。
 クラスメイト五人と担任も集まって、神衛隊に囲まれて歩く。何の意味があるのか、義也は困惑していた。もし、悪鬼の類いであれば、今までだって義也一人で祓ってきたのだ。しかも、神通力も含め、ここで一番強いのは間違いなく義也なのだから。
「先生、俺は守ってもらう必要がないと思うんですが?」
「新上君を悪鬼や女性から守るためだと、ずっと言ってるじゃないですか」
「え? 女性から?」
「君の遺伝子が狙われているからですよ、私だって欲しいくらいです」
「はい?」
「遺伝子といっても、いわゆる精子です」
 ――朝っぱらからみんなの前で何言ってんだ。
「意味が分かりません」
富良長ふらなが機関では説明を受けなかったのですか?」
「そういえば、美濃漉みのすき博士が妙なことを言ってましたが」
 義也が学園に来る三ヶ月ほど前、富良長機関の研究所に連れて行かれて色々な検査をされた。美濃漉博士とはDNA解析の第一人者で、義也を調べていた人である。『君のDNAは国の宝だな』などと言われてはいたが、どういう意味なのかは聞かず仕舞いだった。
「新上君の遺伝子を狙う国や機関がどれだけあるか知るべきですね。学院と日本政府は新上君を保護し、敵を退けなければなりません」
「はぁ」
 奈央深は、分かってないわねと首を振ると、とんでもないことを言った。
「可愛い金髪の子が君の赤ちゃんが欲しいと近寄ってきたら退けることができますか? あるいは褐色のボインボインとか」
「多分、退けられない、かも」
「だからです」
 断言された。
 八鳥美歌が言った「最も重要と思しき辺り」というのが妙に符合して、本当に最重要拠点として警備していたのかもしれないと思う義也である。
「あの、彼女たちはいいんですか?」
 周りのクラスメイトを危険にさらすのはどうなのかと、義也は小声で聞いた。
「この子たちと子作りですか? いいですよ、家の承諾は得てると言ったでしょ?」
 子作りなどと言う奈央深に、マリアたちの耳に入ったのではないかと見回してしまう義也である。
 そんな話をしているうちに校舎に入った。これだけの間に、金髪美女に言い寄られて子作りする方が難しいだろう。
 その後の授業は普通に過ぎて行き、何事もなく放課後を迎えることができた。
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