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Update 2015-02-28

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俺と巫女と和の神




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俺と巫女と和の神-3 生徒会役員-Page15
 放課後、義也は帰してもらえなかった。
 学校なのだから、クラブ活動やサークル活動があり、原則として何かに所属することが義務づけられているのだが、女子ばかりの部活に男子がひとり入ることは弊害も生むおそれがあるため、義也は部活をするしないも含め自由にして良いと言われている。
 マリアたちは当然のごとくそれぞれ自分の部活へ勧誘してきたが、やはり断った。
 では、なぜ帰してもらえなかったか、だが。
「おったな、義也! たった今より生徒会入りを命ずる!」
 見事なまでのツルペタの胸を張る超子に、義也はビシっと指さされてそんなことを言われたからである。学校でもツインテールであることから、唯一許可されたツインテールというのが超子だと分かった。
「なんでですか? 凪宮さまって生徒会の人なんですか?」
「ん、何じゃその他人行儀な喋り方は? 苦しゅうない、普通に話せ」
「じゃ、なんでだよ、超子は生徒会の関係者か?」
 そこまでくだけて良いのか、義也。
「うむ、わらわは生徒会長なるぞ! 頭が高い、控えおろう!」
 ――水戸黄門か!
 どちらかというと皇女殿下になら控えてもいいが、生徒会長にはいらないだろうと思った。控える代わりに、ぽふっと超子の頭に手を乗せ、慰撫してやる。
「偉いな、生徒会長してんのか、一年生なのに」
「ぶ、無礼者! わらわの頭に手を乗せるとは、ちょっと気持ち良かったではないか」
 慰撫されることは気持ちいいのだ。
「あの、超子殿下、義也さんが生徒会に入るのですか?」
「ああマリアか、昨日は済まなかったな、さっき学園長にこってりしかられたぞ。だからこそ、生徒会に入れねばならぬのじゃ」
「繋がりが見えませんが?」
「わらわが毎日義也の部屋に入り浸るのはよくないと言われての、ならば生徒会室に入り浸ればよかろうと思うたのじゃ」
「入り浸るのは決定かよ!」
 どこをどう気に入られたのか、あるいは珍しい玩具でも手に入れたかのように、超子は義也を傍に置きたいようである。
「嫌なのか? 義也はわらわといるのが嫌と申すのか?」
 泣きそうな、消え入りそうな声で、上目使いで義也を見つめて言う超子だった。
「嫌、じゃないけどさ」
「ならば決まりじゃ! いざ、生徒会室へ同道いたせ!」
 一気に普通の声に戻ると、義也の腕を引いていく超子だった。
 生徒会長は選挙で選ばれるのだが、なぜ一年生がまだ六月だというのに生徒会長なのか少し説明しなければならないだろう。
 皇立日本巫女子学園は小等部から大学部までの一貫校で、生徒会は小等部、中等部、高等部に独立して存在し、大学部のみ学生会という名前になっているが、実質は同形態の組織である。会長は選挙により決まるのだが、そのタイミングは神の啓示によるとされ、選挙時期や任期は決まっていない。また、生徒会役員は人数も含め会長の一存で決めて良いことになっている。
 全ては神の意思によるのだが、これは学園長の神託によるものとされていた。神や神託を信じない者には、学園長の気分次第じゃないか、と映るかもしれない。なお、これらを知った義也は、神の存在は信じてはいるものの、やっぱり学園長の気分次第なんだろうと思ったのだった。
 だから超子のように、高等部に入ってすぐに生徒会長になることもあるし、卒業まで続ける者もいるのである。超子は一年生ながら、抜群の知名度と類い希なるカリスマ性、ついでにアニメ声による『あ、あんたたちがどうしてもって言うなら、生徒会長になってあげてもいいんだからね』という迷演説で高等部進学直後に生徒会長になったのだ。
「超子って、生徒会長して、アイドル声優もして、凄いな」
「えへん、わらわは凄いのじゃ」
 義也の言葉に、雄々しくツルペタな胸を張る超子だった。
「のう、義也よ」
「何?」
「さっきから、見事なまでのツルペタとか雄々しくツルペタとか思うておるようじゃが、思い残すことはないか?」
 超子は『ツルペタ』という部分の声が怒りのためか震えていた。
「え?」
「成敗じゃ!」
 生徒会室に入るやいなや超子はそう叫ぶと、マウントポジションになって猫パンチを繰り出してきた。
 ぽこぽこ叩かれていると、すぐに止めが入った。
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