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Update 2015-02-28

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俺と巫女と和の神




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俺と巫女と和の神-3 生徒会役員-Page17
 その代わり、自室に入ると全員いた。
 クラスメイト五人が。
「何、してんだ?」
 当然の疑問だろうし、自室なのだから尋ねる権利もあるだろう。
「お茶会を少々」
 代表して答えたのはマリアだったが、まったく悪びれる様子はない。
 テーブルを見るとティーカップと小さいのに高そうなケーキが出されていた。
「俺の部屋で?」
 それにはアイアイが答えた。
「メイド長さんが、どうぞって言ったんだよ」
 どういう経緯か想像もできないが、母さんがそう言うなら仕方ないかと思う義也である。母親の行動に理由を求めてはいけないし、理由を聞いても理解できないことも多いからだ。
「まあ、いいけど。えっと、着替えたいんだが……」
「これは気がつきませんで、申し訳ありませんでした」
 マリアはそう言うと、慣れた様子で着替えを用意し、義也のボタンを外し始めた。
「いや、自分でできるから!」
 義也は焦って断り、手伝われるよりはと、環視の中自分で着替え始める。男に免疫はなさそうなのに、恥ずかしくないのだろうか。もしかしたら、まったく免疫がないと、そういう感情が生まれないのだろうかなどと考えながら、着替えを済ませた。
 ささ、こちらへ、などと言われて席に着くと紅茶が注がれる。
「……ありがとう」
「生徒会はいかがでしたか?」
「ホント、拉致られてくから心配したよ」
「何もされなかったでしょうね」
 アイアイ、サラ、アンナである。
「何もされてないよ。監査役ってのにされたけど」
「それで、今まで何をしてたの?」
「それがさ、またビデオを見せられて」
「ビデオ? いかがわしいやつとか?」
「生徒会だぞ、それはないよ。昨日の続きだ」
「昨日?」
 超子が来ていたのはみんな知っているが、何をしていたかまでは言っていなかった。
「『ひみつの姫巫女☆彡』っていうアニメだよ」
「ひみつのひみこって、えっちぃやつじゃん」
 身を乗り出してアンナが言った。
「なんでそんなこと知ってる?」
 それは、もごもご……と口ごもるアンナである。
「とにかく、今日は義也っちを死守するから」
「何から守ってくれるんだ? サラ」
「なら、お風呂に行こうよ! 今日から大浴場が解禁だってさ」
 脈絡なくアンナが提案してきた。本人の中では、守るためには一緒にいるべき、大浴場なら一緒にいられる、と繋がっていたからだが、傍からはまったく分からなかった。
「でも、まあ風呂ってのはいいな。大浴場ってのがまたいい」
 男だって風呂は好きなのだ。
 着替えなどを取りに行くという彼女たちと別れ、義也はひとりで大浴場に向かった。
 大浴場というのがどんなに凄いのかと思った義也だったが、よくある健康施設のようである。アニメに出てくる大富豪の風呂を想像していたが、迎賓館には必要なかったようだ。
 しかしその見た目で義也は勘違いをしていた。健康施設みたいだからと男女別だと思い込んでしまったのである。
 義也はさっと脱ぐと、タオルを一本持ち、掛かり湯をして湯船に入った。
 本当に温泉を引いているとのことだったが、磯の香りはするものの硫黄の匂いはない。それでも水道水を沸かしたお湯とはまったく違った。
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