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Update 2015-02-28

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俺と巫女と和の神




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俺と巫女と和の神-4 異邦人-Page21
 いつものメンバーで食堂へ行くと、超子と生徒会一年生のふたり、助さん格さんこと彩香と奈菜がいた。
「やっと来おったな」
「昼休みまでいるのか? 暇なのか」
「うむ、お主と会うために暇を作っておるのじゃ、泣いて喜ぶがよい」
「まあ、ありがとな」
 そう言われると思っていなかったのだろう、顔が赤くなる超子だった。
「なんで~すか、あのちんちくり~んは」
「見事なまで~のツールペータで~す」
「言うたらあかんて、あの人インペリアル・プリンセスやで」
 食堂にいた五割は振り返り、一割強は食べ物を口から吹き出した。
「ジーザズ、ジョシュアはツールペータ好みで~すか?」
「ロリコ~ンだなんて、ヨシュアはわた~しを見捨て~るです」
 五人の外国人を横目で睨みつつ、超子は学食の列に並んだ。さすがに国際問題になるとマズいので成敗はしないらしい。
「して、義也は何を食すのじゃ?」
 壁に並べて貼られているメニューを見ながら義也は答えた。
「そうだな、今の気分はカツ丼ラーメンかな」
「聞いたことがないが、どんな料理じゃ?」
「普通に、カツ丼とラーメンだけど」
「何と、ふたつも食すのか? 人はそんなに食べられるものなのか?」
「男子高校生なら食うんじゃないか?」
「ふむ、おのことは凄いものじゃな。わらわには想像すらできん」
 感心しきりの超子である。
 義也は、ちっこいからな、という言葉を飲み込んだ。こんなところでマウントポジションを取られる訳にはいかないからだ。
 マリアたちも各々注文して、揃って席に着く。窓際の席が空いていので一緒に座れたのだが、女子八人と義也で九人にもなってしまった。
 そこに転入生五人組も「ここ~は空いてま~すか?」などと言ってやって来た。
 断る理由は、ない。
 広いテーブルだったのだが、さすがにこれだけ座ると満員である。
「ん? ちょい待ち、ひのふのみ……た、た、た、た、大変やん」
 ――何が大変なんだ? ってゆうか、お前か!
 流暢な関西弁はハンナ・バチェリコヴァだった。こてこて関西弁の金髪美少女、どこぞの新喜劇が欲しがるに違いない。
「何~が、たいへんで~すか?」
「十三人やんか」
「オゥ、マイ! マジで~す、サーティーンで~す」
 お前らが来なければ違ったし、しかも十四人いるのだがと思う義也だった。
「なあ、イザベル、だっけ? 十三人って何?」
「ジョシュアは知らないで~すか? ジーザズ・クライスッズ、ザラスッサパァで~す」
「最後の晩餐は主イエスと十三人の弟子で、その後十三番目の弟子ユダが裏切るんですよ」
 今まで喋ってなかったのか、ディナ・プレゲスバウアーは非常に綺麗な日本語を話した。
 十三とかユダはどうでもいい義也は、どれが誰の喋りなのかを思い返していた。
 ジーザズと言ってるのは英語で、イザベル・アンダーソンだと分かる。
 流暢な関西弁はハンナ・バチェリコヴァだったし、ディナ・プレゲスバウアーは綺麗な日本語だった。
 もうひとり騒いでいるのは、ミリアム・ラッツァリーニだろうか。
 イヴ・ル・ヴェリエはどうだったか思い出せない義也だった。
「なあ、イヴってフランスのどこ出身なんだ?」
「わたし~はエクスアンプロヴァンスですよ~、セザンヌしてますか~?」
 セコムしてますかみたいに聞かれたが、知ってますかということだろう。
「ああ、知ってるよ、印象派は好きだからね」
 なるほど、イヴはちょっと延ばすところが違うようだ。
 ちなみに、ポール・セザンヌは人との交流が極端に少なく、親しくしていた友人は九歳年上のカミーユ・ピサロなど数名しかいなかった。カミーユ・ピサロ、なぜか聞き覚えのある名前である。
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