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Update 2015-02-28

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俺と巫女と和の神




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俺と巫女と和の神-5 江戸御用邸の攻防-Page27
「よし、次は何にするかの」
「え!?
 超子の言葉に義也は戦慄を覚えた。
「『ひみつの姫巫女☆彡』を副音声で見直すのもよいし、『ひみつの姫巫女!?』と続けるもよし、『ミコの使い馬』『灼顔のミコ』『緋団のヒミコ』も見せたいし、『ヒミコのごとく?』は鉄板だし、『ヒミコの玩具』はパンツ穿いてないし、『みこドラ!』はベスト麻雀ラブコメとの呼び声も高いし」
 超子は途中から早口になっていった。
 ――どんだけ演ってんだよ、芸歴どんだけだよ!
 しかも全部ミコかヒミコ押しって、そりゃスタジオも作れるわと思う義也だった。
 それでも、キリがいいからと、次の作品を見始めるのは明日にするとのことだった。
 義也はやっと解放され、自室として用意された『よしやのへや』に行く。
 部屋に入って明かりを点けると、目に飛び込んできたのは、豪奢な天蓋付きベッドと、周りに飾られた幾多のアニメのポスターやフィギュアであった。
「ここで、寝ろと?」
 呆然とする義也だったが、目を閉じれば見えないからと明かりを消し強引に眠りに就いたのだった。
 夜半、衣を裂くような悲鳴に義也は目を覚ます。
 あえて何かを確かめるでもなく、義也は静かに言った。
「八鳥美歌、何があった」
「恐らく、超子殿下の悲鳴かと存じます」
「行くぞ!」
「御意!」
 超子の部屋にふたりが駆けつけると、ピンクの甚平を着た超子がドアの外で震えていた。
「どうした、超子!」
「出たの! Gよ、Gが出た!」
 超子はまっくろクロスケを見つけたメイちゃんのような喋りになっている。それくらい動転しているということだろうか。
「じいって、徳川さんか?」
「あんたバカぁ? Gって言ったら、Gに決まってるでしょ!」
 今度はアスカみたいな喋りだ。
「失礼ながら、ゴ、キ、ちゃん、のことかと存じます」
 察した美歌からそう聞き、安堵からため息をひとつ吐くと、義也は言った。
「なんだ、ゴキブリか。退治すりゃいいだろ」
「退治って、あんたね、一匹見かけたら、三十匹はいんのよ!」
「だったら、ここは誰かに任せて、真水湖先輩とか、彩香か奈菜んとこで寝ればいいんじゃないか?」
「わ、分かったわ」
 超子は真っ直ぐに立つと、美歌に向かって命令した。
「神衛隊隊長八鳥美歌よ、凪宮超子が命じる、Gを成敗せよ!」
「ははっ、承りましてございまする」
 片膝をついて頭を下げる美歌は忍者にしか見えない。
 義也に向きなおると、超子は言った。
「じゃ、行くわよ」
「どこへ」
「あんたの部屋に決まってるでしょ、あたしを守るって言ったじゃないの」
「なあ、完全にキャラ変わってるんだが、いいのか?」
 超子はきょとんとして、はっとして、言い直した。
「お主の部屋に決まっておろう、わらわを守ると申したではないか」
 どれが本当の超子なのかと真剣に悩む義也だった。
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