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Update 2015-02-28

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俺と巫女と和の神




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俺と巫女と和の神-6 勉強のすすめ-Page32
「のう、義也よ」
「ん、何だ?」
「今の『思いっきり』というのは、どっちにかかっておるのじゃ?」
「え?」
「思いっきりツルペタなのか、思いっきり胸を張るのかで今後の運命が変わるのじゃ、心して返答いたせ」
「む、胸を張る方、だけど?」
「ならばよい、命拾いしたの」
 軽い声で言う超子に安堵する義也である。
「そうか」
「などと言うと思うたか! ツルペタと思った時点で成敗じゃー!」
 ベッドの上で飛びかかるとマウントポジションから猫パンチを繰り出してくる。
 しかし、すぐにぽかぽか叩くのが止まった。
 直後、普通に会話するふたり。
「ところで義也よ、カメノコとは何じゃ?」
「亀の子? たわし、かな?」
「ふむ、やはりな、わらわの思うた通りじゃ」
 名探偵の横にいる勘違い刑事のように超子は言った。
「何の話だ?」
乙女まりあたちの話を漏れ聞いての、義也がカメノコだとか何とか」
「俺が?」
「理由は分からんが、義也がたわしなのだと思うたのじゃ」
「まったく意味不明なんだが」
「わらわもじゃ。もしくは、義也にカメノコのような所があるとか……」
 推理を続ける名探偵の横にいる勘違い刑事である。
 義也は、亀の子っていうか、まあその亀の一部分に似たところはあるかもと思った。
「あるのだな! 見せよ!」
 んなとこ見せられるかーと心の中で叫ぶ義也である。
「何と、おしべじゃな、おしべのことじゃな!」
「お、おしべぇ?」
「何じゃ知らぬのか、おのこにはおしべがあっての、そこから花粉を飛ばすのじゃ、そんなことも知らぬとは、義也はお子ちゃまじゃな」
 超子は口に手を当てて、ぷぷっと笑って見せた。
 どんなに肌色率が高いアニメでも、おしべがリアルに描写されることはないのだ。
「花粉?」
「そうじゃ、花粉がめしべに着くと花粉管を延ばして、赤ちゃんができるのじゃ」
 得意げに、ツル……、いや、胸を張って見せる超子である。
 しばらくおしべとめしべについての話を聞いていると、夕餉の時間だと侍従長が超子を迎えに来た。
 義也に分かったことは、どうやら人類というのは被子植物に分類されるらしいということだった。あえて語るべくもないが、超子は激しく勘違いしていた。
 義也も夕食のため食堂に向かう。みんなが待っているので時間厳守なのだ。
 食べ始めてしばらく後、義也の食欲のなさを見て、奈央深が心配そうに話しかけてきた。
「新上君、もう平気?」
「はい、もう、ホント大丈夫ですから」
「じゃ、明日は予定通り勉強会ね。教科は何があるか分かってる?」
「はい、この三日で大体やってますから、本草ほんぞう学というのだけまだですけど」
「そうね、教科としてはラテン語とヘブライ語、それに国語と歴史と、和教わきょうと神学、それに体育と本草学ね、体育は実技だけで採点されるからおいといていいわ。気がついてないかもだけれど、ラテン語とヘブライ語は新上君ならすぐにできるようになると思うわ」
「あ、さっき超子に教わって、分かるようになりました」
「そう、じゃ、ちょうど良かったわ」
「え?」
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