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俺と巫女と和の神




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俺と巫女と和の神-6 勉強のすすめ-Page33
「えっとね、国語は巻田まきたさん、歴史は河南かわなみさん、和教は深浦みうらさん、神学は安倍さん、本草学が芦江あしえさんって決めておいたから」
 奈央深は、食事をしているそれぞれを指さしながら言った。マリアたちも指を指されると微笑んだり頷いたりしている。
「何のことですか?」
「ほら、先生を頼むって言ってたでしょ、家庭教師よ、彼女たちから習ってね。ホントは私がラテンとヘブライやるつもりだったんだけど、やらなくていいならその分もあっちができるから、ちょうど良かったの」
「あっち?」
「外国からの転入生よ、彼女たちもさっぱり分からないってことだから、担任としては面倒みなくちゃでしょ?」
「はあ」
「普通の学校なら、担当教科の先生にお願いするところなんだろうけど、私って卒業生でしょ、全教科分かるはずだから教えてやれって学園長が」
 ――あの学園長なら言いそうだな。
「大変なんですね」
「そうなのよ、しかも残業手当は出ないし」
「そ、そうですか」
「飲まなきゃやってられないでしょ?」
「俺は当分飲みませんからね」
「付き合い悪いな、もう」
 拗ねる奈央深だが、いささかアルコールが残っているのかもしれない。
「じゃ、後は安倍さんたちと時間とか決めてね、私は明日の資料作んなきゃいけないから、もう行くわ」
「はい、ありがとうございました」
 奈央深がいなくなると、義也はマリアたちに話しかけた。
「明日、何時からどの順番でやるとか決めた方がいいよな」
「もう決まってますけど?」
 あっけらかんと言うアイアイである。
「え? もう決まってんの?」
「一気に詰め込んでもダメだから、勉強して、定着する時間を取ってって、効率まで考えてあるんだよ」
 サラは凄いでしょと言わんばかりのドヤ顔で言った。
「どういう風に決まったんだ?」
「効率を考えて歴史、国語、神学、和教、本草学の順で、一時間勉強して、三十分ほど定着時間を取ります。九時スタートで歴史、十時半から国語、その後一時間は昼休みで昼食、午後一時から神学、三時半から和教、五時から本草学で六時半からお風呂と夕食、八時半からの一時間半を全体の復習に充てました」
「凄く、きっちり決まってるんですね」
 マリアの説明に思わず敬語になる義也だった。
 ひとりずつ教え、その後に定着時間というのを設けたのは、実は、ふたりっきりで勉強以外の話をする時間も欲しいという希望を取り入れたものなのだが、義也はそういうものなのかと思い、すんなりと受け入れたのだった。
「でね、部屋は担当する人のところにして、邪魔が入らないように残りが警備するのよ」
「アンナ、なんで警備なんかするんだ? 大体邪魔なんて入らないだろ」
「大きな声じゃ言えないけど、殿下よ」
 本当に小さな声でマリアンが言った。
「ああ、なるほど」
「それでね、祝福のもうちょっと強いやつをやって欲しいんだ」
「何のためにだ、サラ? それって許可されてないぞ」
「必要なんです」
「どうしても守りたいんだよ」
「バレなきゃ大丈夫だし」
 マリア、アンナ、マリアンがたたみかける。
「そう、かな……」
「それでどんな方法なのですか? 義也さま」
「あのな、アイアイ、それなんだけどさ」
 もうこの際である。この五人なら言ってもいいかと、義也は隣にいたアイアイにその方法を耳打ちした。アイアイは驚きつつも、また隣へと耳打ちしていく。そうして全員に伝わると、アンナが言った。
「じゃあ、大浴場に行こうよ!」
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