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Update 2015-02-28

コアラブ!




俺と巫女と和の神




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俺と巫女と和の神-6 勉強のすすめ-Page36
 二度目である。
 だから、彼女たちの連携は慣れたものだった。
 脱衣所にバスタオルを敷き、義也を横たえると、濡れた湯帷子をはぎ取りタオルで拭いていく。義也はまたも全裸にされた。
「ちょ、何、これ?」
「おしべが……」
「どういうこと?」
 みんな前日とは形状の異なるおしべに驚愕しているが、実はマリアへの譲渡で義也は思わず興奮してしてしまっていたのだった。
「と、とにかく拭いて、服を着せて人を呼ぶのよ」
 先に人を呼ばれなかったのは義也にとって僥倖ぎょうこうと言えるだろう。こんな姿の息子を母に見せたいはずがないのだから。
 
 ――そろそろ還るか、じゃあな。
 義也が気づいたのは、やはり自分のベッドだった。
 まるでデジャビュのように、周りに心配そうな顔がある。補水飲料を母に手渡されたので飲んだ。
「アルコールが抜けていないのに、長湯なんてするからです」
「だね」
 母マリアに叱られる義也だった。
 心配しているみんなにも謝った。
「みんなごめんな、また迷惑かけちゃって」
「いいよ、義也っちは私たちのためにやってくれてたんだし」
「不思議なものも見れましたし」
「……何?」
「な、なんでもありませんから、ええ、なんでもありませんとも」
 マリアの声が裏返っていた。
 義也はそのまま休むことにしたので、マリアたちも「では明日九時に」と言って帰っていった。
 母マリアだけが残っている。
「義也、あまり女の子たちとお風呂に入るのはどうかと、母さんは思うんだけど」
「そうなんだけどさ、ちょっと事情があって」
「とにかく気をつけてね、私は行くので、ゆっくり休みなさい」
「ああ、ありがとう」
 母が部屋を出て行くと、義也は独り言のように言った。
「八鳥美歌、何があった」
「言えません。口が裂けても」
 既に八鳥美歌がいることが前提になっていて、すぐに応えてきても驚くことではなくなっていた。
「アイアイの言った、不思議なものってのが何かだけでも教えてくれ」
「それは……やはり墓場まで持って行くことにしましょう」
「そんなに? そんな凄いことなのか?」
「凄かったですよ、わたくしも直接見たのは初めてでしたから」
 いつになく、興奮気味の美歌だった。
「まあいいか、寝るからな、お休みセンパイ」
 動揺をなんとか押し留め、平静を装う義也である。
 それでも、なんとか眠りに就くことができた。
 義也は夢を見た。
 ――おっぱいがいっぱい。
 幸せだった。
 朝、目が覚めると、下半身に違和感がない。
「センパイ、おはよう」
 返事もない。
 まあ、そういう日だってあるだろうと義也は納得して、顔でも洗うかと洗面所に行く。
 義也はそこで驚くべき物を見た。
 八鳥美歌がパンツを洗っていたのだ。正確には義也のトランクスを、である。
「何を……している」
「パンツを洗っておりますが、何か」
 しゃかしゃか手を動かしながら、顔も向けずに美歌は言った。
「それ、俺のトランクスだよな、それともお前のか?」
「義也殿の、でございます」
「だよな、なんで?」
「これは義也殿のみの出来事ですのでお話してもよろしいのですが、お聞きになりますか?」
 今度は手を止め、じっと義也を見つめて言う美歌だった。
「た、頼む!」
「承知いたしました。昨夜お休みの後、『うひひ、むふふ』などと寝言を申されまして、そのしばらく後のこと、なぜかパンツが濡れておりましたので、警備に支障をきたす恐れありと判断、脱がせて濡れタオルで拭き、新たなパンツを履かせました。それで今、濡れたパンツを洗っておったのでございます」
「そう、か」
 何のことかすぐに理解し、やっちまったなぁと義也は脱力感に襲われていた。見られたとか勝手に着替えさせたとかは、大浴場のこともあり多少慣れていたのである。それもどうかと思うが。
「ちなみに、出血ではありませんし、また尿でもありませんでした。何やら不思議なゲル状のもので、それは白く、カルキというか栗の」
「止めい! それ以上申すでない!」
 思わず時代劇口調で止める義也だった。
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