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Update 2015-02-28

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俺と巫女と和の神




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俺と巫女と和の神-7 家庭教師-Page39
「おお、帰ってきたか」
「また行くけどな。お前、ホントにここにいたんだな」
 時間がないのでそれ以上超子と話すこともなく、義也はアイアイの部屋に急いだ。
 義也がアイアイの部屋をノックすると、すぐにドアが開く。
 そこには和服姿のアイアイがいた。
「わざわざ着替えたのか?」
「はい、どうですか?」
 そう言うと一回転して見せるアイアイだった。
「ああ、似合ってるな」
 アイアイは嬉しそうに微笑むと、さあどうぞと招き入れてくれた。
 ホワイトボードも既にサラのところから持ってきてある。
「では、国語ですね。今やってる所は古事記ですから、まず読んでみてください」
「ああ、分かった」
 古事記は漢文である。
 まず読み下しをして、それから意味を理解するのだが、『レ点』も何もない漢文を読み下せるようにならないといけない。
「できてますね、さすがです」
「いや、なんでかな」
 実はラテン語などと同じく、巫女の能力によって言語の壁が取り払われた結果である。
「今度は意味を言ってみてください」
「あ、ああ」
 義也はすらすらと現代文にして読んでいく。
「完璧じゃないですか」
「そうか? ありがとな」
「じゃあ、問題です。イザナギとイザナミがセキレイを見てやったことって何なのでしょうか?」
「え?」
 何をしたのか知っているが、それをどう答えればいいのか分からない義也である。
「私は何をしたのかが分からないのです、義也さまは分かりますか?」
「あっと、子作りかな」
「国生みですから、国作りだと思うのですが、子供を作るんですか?」
「だと思うけど」
「でも、イザナミが黄泉の国に行った後、イザナギがみそぎをしただけで、アマテラス、ツクヨミ、スサノオが産まれてますよ」
「それは……先生に聞いた方がいいかな」
「ですね。でも、人ってどうやって子供を作るんでしょう?」
「はいぃ?」
「花粉なのは間違いないと思うんですが、それと赤ちゃんがどうやって産まれるのかが結びつかなくて」
 花粉は間違いだと義也は思った。
「それも、先生に聞いた方がいいんじゃないか?」
「そうですね。あ、時間です、定着に入りますから、お茶でいいですか?」
「いいよ」
 しばらくすると、しゃかしゃかという聞き慣れない音がしてくる。いったい何をしてるのかといぶかしく思う義也だった。
「どうぞ」
「ありが、とう」
 出て来たのは抹茶だった。
「お薄にしましたが、よろしかったですか?」
「あ、うん」
 茶道など知らないから、何が出されても分からないし、第一作法など知るはずもない。
 器を回して飲んで「結構なお点前で」とか言うのを見たことがあるが、知ったかぶりして真似したところで違っていたら恥をかくだけだ。
 だから、ぐいっと飲んで、一言。
「ウマい、もう一杯!」
 まあ、それも同じような緑色の液体ではあるのだけれど。
 アイアイはくすっと笑うと、言われた通り、もう一度お茶をてに立った。
 二杯目のお茶はちびちびやりながら、話をして過ごす。
「なあ、昨日譲渡したけど、役に立ってるのか?」
「はい。凄かったです、ご神託も得ましたし、警備の方でも役だってます」
「警備って、何してんだ?」
「教えてない四人でやってることなので、義也さまはお気になさらずに」
「そ、そう」
 何を警備していて、何が凄かったのか気になったが、ちょっと聞くのが怖いかもと思った義也だった。
「あ、時間ですね。では、問題です」
「はい」
 何とか答えることができた。
「では、昼食ですが、私は着替えて行きますので、義也さまもお道具をお部屋に置かれて、お食事になさってください」
「分かった」
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