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Update 2015-02-28

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俺と巫女と和の神




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俺と巫女と和の神-7 家庭教師-Page40
 義也が自室に戻ると、なんと超子が食事をしているではないか。昼食をサービスワゴンで部屋に運ばせ、真水湖がサービスをしていた。
「わざわざ御用邸から運んだんですか?」
「あら、義也くんこんにちは、これはこちらで調理してもらったものですよ」
「(またわがまま言ったんでしょう)大変ですね」
「(いつものことですし、全然)大丈夫ですから」
 真意をくみ取って会話するふたりである。
「義也よ、お主も一緒に食べるがよい」
「悪りぃ、食堂の方に用意されているから行かないと、食ったら午後の勉強まではここにいるから、それで勘弁してくれ」
「仕方ないの。行って来るがよい」
「ああ、じゃあな」
 義也が急いで食堂に行くとみんなも来ていて、アイアイも着替え終わって待っていた。
 テーブルに着いて祈り終わると、義也には天玉うどん大盛りが出て来た。
 玉子は既に割られて入れられているが、エビかき揚げは別皿に入っている。
 母マリアは完璧だった。
 義也は朝はご飯党で、米粒を食べないと一日が始まらないくらいなのだが、平日の昼は麺でも飯でもパンでもいい。しかし、土日の昼は麺でないとどうにも落ち着かないのだ。
 しかもうどんは関西風のつゆでないといけないが、蕎麦は関東風でないといけない。
 かき揚げは、うどんに入れてつゆも美味くなるのだが、揚げたてのカリっとした食感も楽しみたいから、別皿でなければならないし、玉子には熱を通したいから、先に入っていた方が望ましいのである。
 かき揚げを半分に割ってつゆに浸け、まだサクっとしたところを一口囓る。
 すかさず麺をかき込むと、今度はつゆによって柔らかくなったかき揚げを楽しんだ。
 その際に玉子の扱いには慎重にならないといけない。
 黄身を壊すにはまだ早いからだ。
 前半は玉子風味なしにうどんを楽しみ、後半は黄身の溶かれたつゆでのうどんを楽しむからである。
 最初に黄身が壊れたら、楽しみが半分になってしまうではないか。
 ただし、白身を少しうどんに絡めて食すのはアリである。
 うどんが半分ほどになったら、いよいよ黄身を割り、つゆに混ぜる。
 そこにかき揚げの残りをつけ、またサクっと囓って、麺を食すのだ。
 義也が食に拘りがかなりあるように思えるが、食通のようなフォアグラはどう食すだのトリュフはフランス産がどうのと言った拘りは皆無である。もっとも、それらは食べたこともないのだが。ラーメン、うどん、蕎麦、カレーライスなどの食し方のみ拘ってるのだ。
 最後のつゆまで飲み干す義也をクラスメイトたちはずっと見つめていた。
「あれだけあったのに、もう食べ終わったし」
 義也はつゆを飲み終わって丼を置き、ふぅと一息吐くと合掌した。
「ごちそうさまでした。ん、アンナどうした?」
「なんでもないよ」
「午後はマリアからだよな、一時に行くからよろしくな」
「はい、お待ちしています」
 そう言うと席を立ち、自室に戻る義也だった。
 
「何だ、まだ食ってたのか?」
「どうした、義也、忘れ物か?」
「いや、うどん食って帰ってきたんだけど」
「何と、もうか? あまり早いとおなごに嫌われるぞ」
「そ、そうか……」
「して、勉強の方は捗っておるのか?」
 何らかの小動物のようにサンドイッチを囓りながら問いかけてくる超子だった。
「ああ、順調だな、まだ歴史と国語だから、まったく知らない内容じゃなかったし、問題はこれからだ」
「それ以外というと神学や和教か、それも義也なら問題あるまいて」
「そうだといいんだけどな」
「うむ。わらわが保証するぞ。まだ少し時間があるようなら、見て欲しいものがあるのじゃが」
「いいけど、何だ?」
 超子はサンドイッチを真水湖に手渡し、ディスクを見せながら説明する。
「『ぶるぅディスティニー』というアニメなのじゃが、わらわは未放送のOADにゲスト出演しているだけなので、その回だけ見せたいのじゃ」
「そこだけ見てストーリーとか分かるのか」
「わらわが解説するゆえ、問題ない」
「なら、いいけど?」
 超子がディスクをセットすると、アニメが始まった。
 冒頭からエロいが、これも未放送分ではよくあることだ。
 内容は本編を見ていないのでよく分からないが、超子の解説を聞いてもよく分からなかった。
 そうこうするうちに超子の出演シーンである。
「この次からじゃ、心して見るがよい」
「あ、ああ」
 集中して見る義也。
「と、ここまでじゃ」
「短っ!」
 そのシーンはものの数分で終わってしまった。
「でも、さすがは超子だな、やっぱ上手いよ」
「そ、そうか」
 その後、出演シーンなどないにも関わらず最後まで見せられた義也である。
「もう時間だから行くな」
「うむ。励むがよい」
 まだ帰らないんだなと義也は思いつつ、マリアの部屋に向かった。
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