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Update 2015-02-28

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俺と巫女と和の神




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俺と巫女と和の神-7 家庭教師-Page41
 ノックして迎え入れてくれたマリアは巫女装束だった。
 いつもの体操着のものではなく、高級な生地で仕立てられた安倍家の本格巫女装束だ。
「さて、早速ですが始めましょうか」
「おねがいします」
 マリアの神々しさに、敬語になって頭を下げる義也である。
「神学の基本は神を知ることですが、これは義也さんならできていますよね」
「多分」
「ポイントは弥生時代に出エジプト後の人たちが、乳と蜜の流れる約束の地を目指して東へ進み、東南アジアにも行き着きましたが、北東アジアへ進んだ人たちは日本に定住したということで、彼らの神が日本の神となりましたし、日本語にもヘブライ語が入ったりしました」
「だから、古代の神って言ったんだけど、な」
「でも、先生の仰ったことももっともですよね。今も昔も同じ神なんですから」
「だよな、分かってはいるんだが」
 その時の授業まで覚えているマリアは凄いと思った。
「重要なのは『和』についてで、その辺りはテストに出やすいと思います」
「なるほどな、そこはちゃんとノート取ってあるから」
「それに神はもちろん最重要ですが、精霊、つまりは八百万の神についても学ぶ必要があります」
「多いなぁ」
「テストに出るのは百柱もありませんから、大丈夫ですよ」
「いや、多いって」
 神のことは大体分かるが、精霊の方がイマイチなのでその辺を重点的に教えてもらった。結果、アメノウズメに興味を抱いた義也である。
「では、定着タイムです。何か飲みますか?」
「えっと、何があるの?」
「色々用意しましたけど、珍しいのでルートビアも取り寄せました」
「じゃあ、飲んだことないから、それで」
「はい」
 マリアが持って来たのは黒い液体で、見た目はコーラのようである。
 ひと口飲むと、コーラをもっと薬臭くしたようなものだった。
 ――嫌いじゃないかも。
「いかがですか?」
「ああ、結構好きかな」
「あの、勝手ですけど、姓名判断したんですが」
「何? 俺の?」
「はい、ご覧になりますか?」
「ああ、見せて」
 新上義也、天運、人運、地運、外運、全部十六画で、総運が三十二画だった。
「全部、吉数なのですが」
「吉数でなんで暗い声?」
「陰陽はあまりよくない配列なんです」
「まあ、仕方ないさ、でも全部十六画って凄い偶然だな、初めて知った」
「性格面の相性はいいんですよ。でも結婚運があんまりよくなくて、サラと同じだし」
「え?」
「アイアイは凄いんです。結婚前はそれほどでもないのに結婚した後が完璧ですし、超子殿下も結構よくて。マリアンは結婚運はないですが相性はいいし結婚したら後はいいですし、アンナは結婚運が高いし」
「そ、そうなんだ」
 その後、マリアから名前による相性結婚占いはあてにならないという話を聞かされ続けたが、なら姓名判断も意味ないんじゃないかと思う義也だった。
「もう時間ですか、続きは今度また。では、問題です」
「あ、はい」
 義也は何とか答えられたが、頭の中はほぼ姓名判断の話で埋め尽くされていた。
 また教科書を換えに部屋に戻る。
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