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Update 2015-02-28

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俺と巫女と和の神




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俺と巫女と和の神-7 家庭教師-Page45
「やっと戻ったか、夕食に行くのか?」
「ああ、だけどその前に風呂に行くことになった」
「風呂? ひとりでか?」
 まさか、大浴場でみんなと入るとは言えないと義也は思った。
「いや、まあ、そうだけど」
「何と! みんなと入るのじゃな! ならばわらわたちも入るぞ」
「ちょっ、殿下。たちってなんですか? たちって」
「ま、まあ裸で入る訳でもないし、いいですよ私は」
 彩香と奈菜で真っ向から意見が違った。
「うむ。みんなで大浴場へ行くのじゃ!」
 びしっとドアの方を指さすと、先頭に立って大浴場を目指す超子である。
 脱衣所には既に五人分の衣服があった。
「あっと、一緒に着替えるのはダメだよな。お前ら先に入っててくれ、俺は外で待ってるから、終わったら声かけてくれるか」
「あい分かった、だが、後から来てパンツなどあさるでないぞ!」
「あさらないよ、神に誓うから」
「うむ、ならば外で待っておるがよい」
 義也が外へ出ると、彩香が小声で超子に言った。
「殿下、パンツあさったの私たちじゃないですか」
「む、そ、そうじゃな」
 超子たちはすぐに着替えると、義也に声を掛けて浴室に入って行った。
「じゃ、まあ、着替えるか」
 超子たちが突然入って行ったので大騒ぎになるかと義也は思ったのだが、そうはならなかった。「一昨日は」「先っぽが」「昨日だって」「おしべが」「お主ら子供じゃな」などという声は聞こえるものの、断片的なので意味は分からない。
 義也が着替え終わって入っていくと、一斉に目が向けられた。
 ――怖っ!
 狼の群れに囲まれた兎の気持ちが分かった義也である。注目の中、果敢に湯船に入って行き、手前にいた超子に聞こえた話について尋ねてみた。
「なあ、超子、お主ら子供じゃなって何の話だ?」
「ああ、それはじゃな、こやつらがおしむむっ」
 サラとアンナがタックルして、マリアンが口を押さえている。
「もが、ふが、ぷっふぁ。死ぬわ、バカもの!」
「義也くんがいるから大丈夫です、殿下」
 悪びれることなく言うマリアンだった。
「そういう問題ではなかろう! お湯の中に押し倒して口を押さえるとは何事じゃ!」
「ああ、マリアンたちも今のはダメだ。それより超子、前がはだけてるんだが」
「何? ……み、見るな!」
 見えていたのは平らな部分だけで、まあ、平らな部分しかないのだが、それに先端は隠れていたのにも係わらず、それでも恥ずかしいのは恥ずかしいらしい。
 さっきの話題は聞いてはならなさそうだと理解し、長湯をして倒れてはいけないと体を洗いに行く義也だった。
「さて、体を洗うか……どうやって?」
 湯帷子を着たまま体を洗うことは、どうやったってできなさそうだ。義也が考えたのはまず髪を洗い、次に上の方だけ脱いで上半身を洗い、流した後で着直して、それから下半身を洗う方法である。
 考えた通りに洗っているとみんなもやってきて、着たまま器用に体を洗い出した。上半身を脱いだら、女の子の場合意味ないもんなと納得する義也である。
 洗い終わると、湯帷子もシャワーでよく石鹸を落として、もう一度湯船に入り、程よいところで先に出ることにした。一緒には着替えられないからだ。
「じゃあ、俺は上がって、先に行くから」
 そう義也が声を掛けると、明らかに落胆の色が全員に浮かんだ。何かを期待していたようだが、義也には分からなかった。
 義也は着替えて、髪を乾かすと一度部屋に戻り、涼みつつニュースを見た。女の子たちは基本的に長風呂だろうし、しかもロングヘアなので髪を乾かすのだって時間がかかるはずだと考えたのだ。
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