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俺と巫女と和の神




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俺と巫女と和の神-7 家庭教師-Page47
 上手く相殺できないとみんなに霊障が及ぶ、ならばと何もせずに全てを義也はその身に受けようと決めたのだ。
 両腕を大きく開いた義也に双方の攻撃が向かう。前側にはマリアたちの強力な攻撃が、後ろからは超子たちの攻撃が激突した。
「ぐわぁーーーっ!」
 弾ける光、燃えさかる炎、荒れ狂う雷。
 ――ペテロ、また来たよ。
「義也さん!」
「義也!」
 衣服はボロボロで、真っ黒に焼けて煙を引きながら倒れる義也に全員が駆け寄った。
「どうしよう、義也っちが死んじゃった」
 サラの涙声に応えるように、義也の首に指を触れながら美歌が言う。
「恐らく、まだ死んではいないと思われ」
「とりあえず、寮に戻って手当するのじゃ!」
 超子の言葉に、決闘はどこへやら、全員で義也を部屋まで連れて帰ることにした。人に知られると怒られるのではないか、そう思った彼女たちは自分たちで義也をなんとかしようと考えたのである。
 義也の部屋に入るなりサラが言った。
「どうする? 黒焦げだけど、このまんまじゃダメだよね」
「だったら、体を拭いて着替えさせる、とか?」
 マリアンがそう提案すると、アンナはいとも簡単に乗った。
「だな。まあ毎日やってることだし」
「そうじゃな。わらわは初めてじゃが、やるしかあるまい」
 バスルームにバスタオルを敷いて、安置される義也であった。
「これじゃ脱がせられませんね」
「テレビで見たのはハサミで切ってましたよ?」
「どうせボロボロだしの」
 一年生三人の言葉に、鋏を探してきて残った服を切り出す二年生たち。
 既に義也は全裸である。
 三回目だから、彼女たちは慣れたものだった。
「こりゃ拭いたくらいじゃダメじゃないか?」
「洗っちゃおうか?」
 アンナとサラの言葉に、火傷などなんのその、シャワーを掛けられ、ボディーソープで洗われる義也。
「きゃ、こっちにシャワー掛けないでよ」
「濡れたら脱げばいいじゃん」
 汚れが落とされていくその体からは傷や火傷も消えて行ったのだが、それには誰も気づかなかった。
 いつものように全員の注意が、義也のある一点に注がれていたからである。
「よかった、おしべは無事ですね」
「お主ら、これをおしべと申すか、お子ちゃまじゃな」
 アイアイの言葉にぷぷっと笑う超子である。
「ち、違うんですか?」
「格さん、教えておあげなさい」
「格さんじゃありませんし、言えませんよ」
「む、ならば、八鳥美歌よ、お主なら大人じゃから分かっておろう」
「これはおしべにてございます」
 断言する美歌である。
「違います!」
 大声で否定する奈菜だった。
「いいえ、おしべです。花粉も見ましたから間違いありません」
 その後、義也は体をタオルで丹念に拭かれ、服を着せてもらってベッドに寝かされたが、彼女たちのおしべ論争が終わることはなかった。
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