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Update 2015-02-28

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俺と巫女と和の神




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俺と巫女と和の神-8 強度七-Page52
「やったー! いっちばーん」
 サラ、マリアン、アイアイ、アンナ、マリアの順に並んだ。
 ――いいのか?
 あっさり了承どころか嬉々として順番を待っている女子に対し、義也はまだ悩んでいた。
 一番免疫がないのは実は義也なのだ。キスがヤック・デカルチャーと連想記憶されているくらいに。とはいえ、おしべだ花粉だと言っていた彼女たちだから、どんぐりの背比べ程度の違いでしかないかもしれないが。
 強度七の悪鬼と戦う彼女たちを守るためにも必要だし、江戸八百八町を守るためでもあるのだと、義也はやっと心を決めた。
「じ、じゃあ、サラ、からな」
「うん、よろしくね、義也っち」
 ほんのり頬を赤らめるサラにゆっくりと唇を近づけた。
 柔らかい感触があった。
 その瞬間、ふたりは緑色のオーラに包まれた。
「次はマリアンか」
「今だけ、マリアって呼んで、義也くん」
「おいで、マリア」
 目を潤ませているマリアンに唇を寄せる。
 その瞬間、ふたりは青色のオーラに包まれた。
「次、マリアだね」
 義也はアイアイを、言われる前にマリアと呼んだ。
「嬉しいです義也さま」
 上気しているアイアイに唇を付ける。
 その瞬間、ふたりはオレンジ色のオーラに包まれた。
「じゃ、アンナの番だな」
「えへっ、義也とキスだ」
 笑顔のアンナに唇を寄せる。
 その瞬間、ふたりは銀色のオーラに包まれた。
「最後はマリアだね」
「よろしくお願いします、義也さん」
 照れているマリアにキスをした。
 その瞬間、光が周りに満ち、ふたりは金色のオーラに包まれる。
「すごっ」
 サラが声を上げてしまうほど、マリアは強い力を放っている。
「あの、わたくしめは?」
 いつの間にか来たのか、美歌が目の前にいた。
「ああ、八鳥美歌か、首締めていいか?」
「何とそのようなぷれいをご所望で!」
「いや、違うから」
「ささ、ご遠慮なく、ぶちゅーっとしてください」
 ――仕方ないか。
「じゃ、歯を食いしばれ」
「いや、いや、キスですよね」
 ええい、ままよ、美歌にキスをした。
 その瞬間、ふたりは真っ赤なオーラに包まれ、その光が部屋を満たす。
 修行が完了した神衛隊のしかも隊長なのだから、ふざけているようだが、元々力は強かったのである。
「ひゃっほぉ~ぃ!」
 小躍りする八鳥美歌の声が作戦司令室に響いていた。
 ちなみに、ふざけるとは『巫山戯る』と書く。巫女が山で戯れる様を想像していたが、巫空戯ても、巫海戯ても欲しくないと義也は思った。
「ちょ、ちょっと待った……」
 ふらふらの超子が作戦司令室の入り口に寄りかかっていた。
「し、死ぬかと思ったぞ」
「超子! お前がなんでいんだよ、どうやって乗った」
「国を守るのに、わらわがおらずに何とする。義也よ、わらわにも譲渡するがよい」
 超子は自身の能力によって危機を知り、御用邸に駐在しているパトカーを呼ぶと、埠頭まで飛ばして来たのだが、なぜかヘリより先に着いたのだった。
「あくまで譲渡のためだから、キ、キスがしたい訳じゃないんだからね」
 ツンデレ台詞で言い訳をする超子である。
 義也は躊躇ちゅうちょした。
 だが、攻撃に加わらずとも、祝福しておいた方が超子の安全のためにはなるだろう。
 意を決して、超子を手招きする。
「や、優しくしてよね」
「ああ、超子は俺が守るんだからな」
「うん」
 顔を赤らめる超子にキスをした。
 その瞬間、ふたりを紫のオーラが包んだ。
 少しとろんとした超子から離れると、義也は言った。
「よし、行こう!」
 みんな一斉に甲板に駆け出した。
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